英中央銀行BOE、追加利上げはハト派にシフトか?
[ニュース元記事]
【ニュース内容要約】
・17日、イギリス中央銀行BOEは政策金利を0.5%から0.75%に引き上げた。
・今後の利上げについて必要性を和らげる文言が追加された。
・今後の追加利上げに対するハト派シフトと市場では受け止められ、英国債価格は大幅に上昇した。
【Must-see ニュースな理由】
世界主要国を見るとアメリカ、カナダ、オーストラリア等はここ過去10年、国内の景気動向に合わせ、利上げ、利下げを適切に判断し都度実行してきました。
対してユーロ圏、イギリス、日本はここ過去10年以上に渡り万年の超低金利政策が定着しています。
今後世界的なインフレに合わせ各国中央銀行は適切に利上げを行っていく必要があるでしょう。
その中でこれまで長期に渡り超低金利を定着させてきたユーロ圏、イギリス、日本は果たして適切に利上げを行って行くことが出来るでしょうか。
今回のニュースでは超低金利が定着した経済構造のイギリスにおいて、既に利上げに対する抵抗勢力が生じているであろうことを感じ取れるニュースです。
過去1970年代の米国が顕著ですが、高インフレ化において緩和的金融政策を継続させることは更なる壊滅的なインフレを招いてしまうことや、通貨の暴落につながるリスクがあります。
現在イギリスが先行して直面しているこの状況は、遅れてEU、日本と直面する可能性のある状況です。
先行するイギリスの今後の金融政策の舵取りに注目です。
ポンド、ユーロ為替については、両国がインフレ対策に適切な利上げを行えない場合、通貨暴落につながることを予想しています。