『都市伝説が暴き出す闇』


世に数多溢れる都市伝説。
その殆どが出自不明の眉唾話とされている。

然しその中にはを其を利用し社会の闇を
暴こうとする者も少なからず存在する。

例えば有名な『口裂け女』

大きなマスクをした美女が近づいてきて、
『私、綺麗?』と問うてくる。

『はい』と応えると『これでも綺麗?』と
マスクを外し耳迄裂けた口を見せにくる。

地方毎に多少誤差は有れど大筋はこんな感じ。特に雨の日の目撃談が多い事から幼い子を外に出し水難事故に遭わせない為の寓話とされる。

だが、この話には元となる話があるという。

其は昭和40年代後半、丁度私が生まれた頃に
実際に某美容整形外科病院で整形手術が行われその結果、手術は失敗大きく口が避けてしまう。

今なら医療過誤で裁判沙汰となりマスゴミの餌食となるが当時は医者の立場の方が社会的に上で、裁判を起こす事すら困難な時代であった。

実際当時の医学界は所謂戦犯と呼ばれた者達の生き残り、所謂軍閥が医療界を牛耳っていた。

故に司法も報道も下手に手を出せば命取りとなるその為に目を瞑らざるを得なかったらしいのだ。

医療ミスにより口裂け女となってしまった女性は術医に深い恨みを抱きつつ自害したと言われる。

一説によると騒ぎ立てる女性を秘密裏に処理、つまり院内で殺害し死体を隠蔽した説もある。

然し全ての医療人が性根を腐らせては居らず、一部の心ある者達によって都市伝説という形で噂を流し結果、今の医療体制が生まれたという。

この他にも世間に公表できない真実を別の形で暴露する手法は古くから用いられてきた。

その一つが『童歌』と呼ばれる物である。

有名所でいえば『かごめかごめ』『花一匁』
そして『てるてる坊主』だろう。

其々の背景は思わず耳を覆いたくなる悲劇話で歴史の闇に葬られた犠牲者の嘆き悲しみ憎しみ其等負の思いが歌に込められている。

『かごめかごめ』は所謂妾の話。

身篭った妾が主の目を盗み館から逃走するも
途中転んでしまいお腹の中の赤ちゃんは死産
妾も連れ戻され折檻死したと言われている。

『花一匁』は所謂人身売買の話。

貧困で明日食う米すらない家族が
娘を人買いに売りに出す。

『勝って嬉しい花一匁』は本当は『買って』
『負けて悔しい花一匁』は本当は『まけて』

つまり娘を安く買えた人買いは『嬉しい』
然し娘を値切られた家族は『悔しい』となる

最も残酷なのが『てるてる坊主』である。
『てるてる坊主』の姿は何かに似てないか?
そう、あれは『縊死体』を表しているのだ。

昔から『雨乞い』の儀式は有名だが反対で、
長雨で苦しめられた農民による『雨やみ』の
儀式もあるその生贄の姿が『てるてる坊主』のあの姿となるのだとか。

何とも恐ろしい話である。

だからこそ後世に童歌として伝えこの様な悲劇が二度と繰り返されない様にとの願いが童歌には、込められているのだという。

勿論、此等は絶対的な確証のある話ではないが、さりとて全くの眉唾話と言えない部分もある。

何れにせよ我々は此等の話を教訓として
これからも生きていかねばならないと思う。

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