呟怖〜食べ残し〜
#リキイヌ印 #呟怖
『食べ残し』
貴方が残したその食事は
誰かが食べたかった食事である。
ある青年がレストランで食事をしたが
食べきれず半分近く残してしまった。
青年の横で母子連れの子供がその食べ残しを物欲しそうに見ていたが食べ残しをあげる訳にも行かず子の視線を感じつつも店を出た。
その夜青年は夢を見た。
其はあのレストランであった男の子だった、男の子は恨めしそうに青年を睨んでいた、そのご飯僕のなのにと指を加えながらじっと青年を睨みつけていた。
青年は恐ろしくなって逃げようとするが
体の自由が効かずその間も恨めしそうな顔をした子供はどんどん近づいてくる。
恐怖で気が遠くなった所で目が覚めた。
夢かと安堵するもその後一睡も出来なかった
其から暫く後あのレストランへ行ってみた、親子連れの話をすると店長は暗い顔で1言、あの後帰り際トラックに轢かれ母子連れは亡くなったと聞かされた。
青年は迚胸が痛くなり母子の眠る墓を聞き墓に参ったと言う。
その後青年は食べ残しする事をやめたと言う
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