『救命活動の難しさ』
或る救命救急士が私に言った言葉です。
例えば今、消えそうな命がそこにある。
その命を救える人がいる。
恐らく殆どの人が命を救う選択をする。
それは間違いではない。
だがもしその結果、その後に
救える命が救えなくなったとしたら?
そしてその救えなかった命に
自分や身内が含まれていたとしたら?
それでも今、救える命を優先するか?
それとも命を犠牲にして後の命を救うか?
命に別は無い、どの命も大切な命である。
先の命も後の命も命の重さは同じである。
だがそれで救える命が変わったとしたら?
貴方ならどうしますか?
彼は今の命を優先し身内の命を犠牲にした。
彼自身選択に誤りは無いと確信している。
然しその結果夫婦関係は破綻し妻は家を出た
彼は今も己の選択に自問自答している。
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