〇〇な話し
数年前にフジテレビ「人志松本の〇〇な話し」のオーディションのお話をいただきました。
どんな話しがあるのか、先ずはアンケートによる一次審査でございます。
しかし、私には松本人志さんに聞いて頂くレベルの〇〇な話しなんてそんなモノが一つも思い浮かばないのでした。
私は悩みに悩んだ結果、自爆の道を進む事にしました。つまりは諦めたのです。
でもせっかくお話しいただいているのに、しかも神・松本人志さんの番組でございます。
アンケートを未記入提出する訳には参りません。
バチがあたる
そんな気がしたんです。
なんでもいい、空欄を埋めなければ!
そして私はアンケートにスーパー無茶苦茶嘘の話しを記入したのでした。
その話しというのが、
高校生の時に家で「いいとも!」観てたら電話がかかってきて、それがなんとテレホンショッキングからで、間違い電話なんですよ。
で、適当に話しをしていいとも!って言って電話切ったんすよ!
というモノでした。
嘘にも程があります。
しかも度を超えたつまんなさ!
今思えばこんな話しをよくもアンケートとはいえ公共の場に晒したなと思います、恥ずかしい限りです。
まぁ、どうせ落ちますし、です。
私はアンケート未記入提出だけは回避し、なんか変な満ち足りた気分に浸っておりました。
数日後。
吉本からスケジュールの連絡が入りました。
「×月×日 x時 お台場フジテレビ本社屋 人志松本の〇〇な話し 第二次オーディション」
焦ったなんてもんじゃありません。
あんなゲボみたいな話しが一次審査を通った?
いやいや、流石にそんな訳ない。
あ!ウソの話でか?
いやそれにしてもつまんなさすぎる。
もしかしたら呼び出されて偉い人に怒られるんじゃないか?
様々な憶測が脳内に沸き起こります。
どうしよう?
もしも万万が一、あの話しで出演が決まったらどうなるんだろうか?
悪いイメージしか湧いてきません。
話しがあまりに嘘臭さすぎる、そうだ!リアリティを出そうと、その時のゲストが野々村真さんでいいとも青年隊で一緒だった羽賀研二さんに連絡した、いや、久保田篤さんの方がいいか?とか考えました。
しかし、リアリティを出そうとすればする程に話の嘘臭さは増していきます。
だって土台がゲボなんだもの、もうどうしようもありません。
そうしてなにも決められぬままに数日が経過し、第二次オーディションの日は来てしまいました。
お台場に到着し、フジテレビの玄関を重い足取りでくぐり受付の美しいお姉さんに名前と訪問部署を告げ、入館証を受け取り…
しかしお姉さんが困惑しています。
どうやら吉本から申請が出ていないようです。
吉本あるあるです。
すぐにマネージャーさんに確認の連絡を入れました。すると、
大変申し訳ありません、こちらのミスです。今日はオーディション入っておりません。
との事でした。
しかし心優しいマネージャーさん、
今から連絡してオーディション受けれるようにしますんで…
なんと無理矢理オーディションをねじ込もうとしてくれています。すかさず私、
いやいやいや、良いです良いです!大丈夫です!あの、本当に大丈夫です。ありがとうございます!ありがとうございます!
え?ありがとうございます?…
命拾いしました。
それからと言うものアンケートの類は練りに練って書くようにしております。
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