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日記hibi/ 2018/9/10〜9/14
2018年9月10日(月)
昨日のご飯が美味しく、温泉の力もあってか、気持ちのいいという気持ちがなくもない朝、事務所にいって、今日はアルバイトさんが来てくれる日だったので、お願いする仕事などを整理していたところ、書店さんから電話がかかってきて、「返品了解をつけたのに、書誌なしで逆送されてきたのだけれど」という問い合わせだった。まじで心当たりなく、とはいえ、事象は解決しないといけないので、帳合の大阪屋栗田さん電話したところ、確かに書誌は登録されていなかった。そもそも見本出しを八木書店さんに、というかHABの本の取次は八木書店にお願いしているので大阪屋栗田に見本出しをするのは八木書店の仕事なのだけれど、その八木書店さんに一任してしまっているので、確認したところ、まぁ忘れていたとのことで。まじで大阪屋栗田さんと書店さんに申し訳ない、という気持ちで心の中で陳謝した。書誌登録用のフォーマットを入手したので、それでとにかく早めに登録をしてもらうということで僕が作業することにした。そもそも、JPROという業界団体を通じて書誌データは送っているのだけれど、取次の搬入データは現物主義ということで、実際の見本が提出されないと反映されないしくみで、ということを今回知ったのだけれど、というか、そこだけ聞くとなんのための統一組織とデータ・フォーマット? となるのだけれど、現物主義である理由が僕はわかるにはわかる(自社で流通する分だけ、正確に、この二点をクリアするのが案外むずかしいということで、つまり自分で見ないと信用できないということに基づいていて、それはそれでわからなくもない)ので、まぁ、うん、まぁね、うん、うーん……。見本だしによるデータ作成を各社じゃなくてJPROに統一すればいいんじゃない? というところまですぐに思いついたけれども、それはそれで独占禁止法的にいろいろ、書誌で商売している会社もあるのだし、ということで、まぁ、うーん。
そいで、夜は原稿を作って、寝た。
2018年9月11日(火)
ねむい。ねむすぎる。ので、ひるねをしたところ多少なりとも回復した。間違いなく昨日とか、ここ最近の夜の作業のせいなのだけれど、だとして、昼にガッツリやったほうが進むのだろうか、しかしながら、今日やるギリギリのところまで今日やらないとしぬ、というシチュエーションで生きているのでどこでリセットするのか、という感じで、ひるねを貪った。
で、今日も今日とて夜までハングアウトで打ち合わせしたのであれですね。ねむい。
2018年9月12日(水)
朝から店で宅急便を待っている、が来ない。というか、最近は宅急便がちゃん届いたためしがない気がする。台東、墨田区の物流網はもう死んでいるのだろうか。
待ちながらメールを返したり、取次の出荷荷物を作ったり、週末に出店する盛岡ブックキャンプの準備をしていたところ一段落した。13:30だったので、AM着という事実はもう消失した、ということでまちに出て、ご飯を食べ、宅急便を出し、八木書店に納品に赴き、なんだか他の書店さんによく会う日で挨拶などを交わし、清澄白河のリトルトーキョーに赴き本を納品し、オオヤミノルさんの影響で最近コーヒーをたくさん飲んでいるので、久方ぶりにブルーボトルコーヒーに赴き、飲み、家に帰ってトイレに入ったら電話がかかってきた。
電話1)あのー運送会社ですけど。荷物があって/あぁ、今日午前着の/なんか事務所に置いてきちゃったみたいで。すみません/台東は無理ですけど、すぐ近くの別の場所にいるんでそこなら受け取れますが/あ、じゃあ行きます/墨田区の…/あ、墨田は無理です/無理。/地図がないので。/地図。/土地勘もないし。/土地勘。/ナビ的なものは/や、ちょっと…/……/……/わかりました。二週間後であれば台東で受け取れます/はい。
電話2)不動産屋ですけど/あぁ、更新。すみません/あのそれもあるんですけど、今日チラシを入れた/工事の件?/そうです。工事が17日の祝日からあるんですけど、そちらお店をやってらっしゃるから…/はい/音が大きく出て、17日は業者の出入りも頻繁にあるんですが/はい。とはいえもうそれしょうがないことですよね/はい/もうちょっと早く教えてくれれば/はい/まぁ工事は変わらないとおもうんでなんともならなかったかもしれませんが/はい/とりあえずわかりました。その日は店しめます。ほかの工事期間はお客さん通しても大丈夫な程度の施工なんですよね?/はい/わかりました/あ、更新は/あ、それはします/はい/よろしくおねがいします/よろしくおねがいします。あといままで担当が息子だったと思うんですが、最近やめまして、また私が担当しますね/やめた/はい/わかりました。またよろしくおねがいします。
荷物が届かず、工事があって、店を休むことになり、息子さんがやめていた、ということをトイレで知った。
それからはせっせと仕事をした。
2018年9月13日(木)
朝方、昨日散々待ちぼうけたにもかかわらず昨日の夜に注文があったので(そういうものだ)、店に寄り、荷物を作って出荷してから、打合せのため下北沢へ赴いた。その道中、午後に直納したい本を20冊ほどダンボールに入れて持ち歩いていた(そういうものだ)。それで、納品先というのは代官山蔦屋書店だったため、下北沢からのルートで調べたところ、渋谷から歩く、と出た。ひと駅分、電車の乗り換えで広い構内を歩くくらいなら、直接行け、ということだった。迷った末、とはいえ荷物が重いので電車に乗ろうと思って渋谷まででたら、やっぱり歩きたくなってしまって、それで歩いた。はじめての道中、不安だな―、行けるかなーと思っていたら、ちょっと歩いてすぐに、この道知ってる! となった。どうも、同じ感じで、途中まで電車で来て、乗り換えるか迷った挙げ句歩く、という道中は過去にも繰り返されたことがあるようだった。人はそうそう変わらない(そういうものだ)。で、歩いたはいいのだけれど、簡単に道に迷った(そういうものだ)。全然しらない道に出て、迷ってて間違えるたびに、律儀に修正を入れてくるナビに付き合いながら、坂を上がったり降りたり民家の隙間を通ったりしながら、代官山蔦屋書店に赴いた。納品後、電車の接続があまり良くなかったため、また30分くらい歩いて、事務所に帰ってきた。
松坂大輔が勝った。「僕はもう少し頑張るよという決意表明のような日にしたいなと思っていました」ということだった。30年後くらいに、僕も言えたらいいなと思う。
2018年9月14日(金)
朝起きて、そういえば今日の夜から盛岡に行くのであったな、ということをわりと真剣に認識した。準備というような準備、はなにもしていなかったのだけれど、さりとて別に持っていく私物はほとんどないので荷造りは10分くらいで終わった。車で荷物をピックアップしてもらうことになっており、場所が二ヶ所、代々木八幡と蔵前のHABなので、どちらが先か問うたところ代々木八幡とのことだったので、夜に移動することにして家と蔵前周辺で仕事をすることにした。わりと仕事が溜まっていたのと、ピックアップしてもらうHABまで家からキャンプ用品などを運ぶ必要があり、ばたつきつつ、まずはHABに荷物を置きに出発した。電車で移動してHABにおいてある原付で一度家に帰ってくる計画で、ついでに本やお釣り、ショッパーなどの荷造りも終わらせた。ので、とりあえず家に帰ろうと、いやその前に結構荷物運び頑張ったのでアイスを買って、家に帰ってから食べようと思って荷台に載せて帰途についた。というところで、後輪が急にガタガタと言い始め、よく見ると、というかよく見なくても、一目瞭然、釘がタイヤに刺さっており、5年間原付きに乗ってきてはじめての露骨なパンクであった(タイヤの空気圧が低すぎてパンクしたことは2度ある(が、しかしこれは誰の何に向けた注釈なのだろうか))。それで、運がよく、いや全然良くはないのだが不幸中の幸い的に、近くに最近お世話になっているバイク屋さんがあったので駆け込み、修理をお願いした。50分ほどかかるとのことで、しかしてそれを待っていたらたぶん他の仕事が終わらないので、しばらくお預けすることにして、僕は電車で家に帰った。アイスは死んだ。冷蔵庫に放り込めばまた食べられるようになるのだろうか。悲しかったので代替のアイスを買って食べた。アイスは好きだ。
しかしながら、原付がないということは、家に残った最後の荷物で、また原付で運ぶ予定だった寝袋と着替えと折りたたみ椅子があって、一度電車を降りてHABに置いていくのか、それともそのまま代々木八幡まで持っていくのかというところで、全てがいろいろめんどくさい、ということになってしまった。そのせいか、というかそのせいで、ごはんなど食べられずに粛々と仕事をして過ごしていたところ、帰ってきた相方がお弁当を買ってきてくれたので、最高に感謝した。感謝。
それでまぁ、頑張ろうという気にもなり、荷物を持って八幡の事務所へ向かった。その時点で22時で、方向的には上り電車なので車内は空いていたのだけれど、さりとて金曜の夜の騒がしい雰囲気をかき分けて、進んでいった。外は雨だった。
八幡の事務所で準備を済ませ、コーヒーを飲んでいたら迎えに来てくれて、それから一ヵ所荷物は積みに立ち寄り、その後HABの荷物を運び込み、そうやって整えた。整えた状態で、僕らは盛岡にむかった。僕は車の免許はあるけど運転できないという状況なので、ずっと運転をまかせつつ、夜を徹してながくながく車に乗り続けて、そうして、ぼ2く0ら1は8も年り9お月か1に5お日り(た土っ)たのだった。
つづく。