ゾルトラーク新ウェブアプリお披露目ポン出しライブ2024-09-01まとめ
創造魔法ゾルトラーク (Zoltraak) とは元木大介氏が開発した『簡単なリクエストを入力するだけで、AIがビジネスドキュメントやソフトウェア、小説やキャラクター生成などのデジタルコンテンツを自動生成してくれるフレームワーク』です。
このライブは新アプリのお披露目とプレゼン資料の生成デモを行いました。1か月の「夏の大改修工事」を経てお披露目した新アプリではマルチメディア一括生成を可能にしました。
ライブ動画
公開スライド
ライブ内容要約
ゾルトラークとは何か
ゾルトラークはユーザーが入力したリクエスト内容に基づいて要件定義書を自動生成し、さらにそこから多様なデジタルコンテンツを一括生成するフレームワークです。 「デジタルコンテンツの自動販売機」と例えられるように、手軽に高品質なコンテンツを生成することを目指しています。
ユーザーはまずコンパイラと呼ばれるAIに情報を書かせるためのテンプレートを選択し、次に生成したいコンテンツに関するリクエストを入力します。するとゾルトラークは自動的にコンテンツを生成し、ユーザーはそれをダウンロードして利用することができます。
ウェブアプリの使い方
ゾルトラークの基本的な使い方は以下の2ステップです
コンパイラ指定: 生成したいコンテンツの種類に応じて、適切なコンパイラを選択します。例えば、プレゼン資料を作成したい場合は「プレゼン資料」コンパイラを選択します。
リクエスト入力 & 生成ボタンクリック: コンパイラを選択したら、生成したいコンテンツの内容を具体的に記述したリクエストを入力し、「生成」ボタンをクリックします。
高品質なコンテンツを生成するためには以下の点に注意してプロンプト(リクエスト)を入力する必要があります。
具体的で明確な内容を記述する: 抽象的な表現ではなく、具体的なシステム名やビジネス内容を記述することで、AIが文脈を正しく理解し、より適切なコンテンツを生成することができます。例えば「ライトシェアアプリ」のように具体的なサービス名を含めるようにしましょう。
社会的な課題や哲学的な相談には不向き: ゾルトラークはあくまでもデジタルコンテンツ生成に特化したツールです。社会的な課題や哲学的なテーマに関する相談は別に開発しているマルチAIブレストアプリ「monju」を利用することを推奨します。
コンテンツ生成時間
生成物はツリー状にファイル生成されるため時間がかかる。
同一工程は並列・非同期処理を行うことで時間短縮が可能。
生成時間はコンテンツの種類や量によって異なる。例えば絵本は100ファイル以上、100MB以上のデータを作成するのに約12分、ビジネス書や科学技術文書は約50MB以上のデータを作成するのに20分以上かかる。
時間がかかるのは読み上げ音声。Voicevoxの仕様上一度に多くのリクエストを送るとサーバーがダウンする。
ポン出しデモ
ライブ配信中に「生成AI時代の残り戦略」というテーマでプレゼン資料を作成するデモを行いました。
コンパイラとして「プレゼン資料」を選択し、リクエスト欄に「生成AI時代の残り戦略」と入力。
まずは要件定義書が自動生成され、さらに「領域展開」ボタンを押すことで、プレゼン資料に必要な要素(カバー画像、文章など)が段階的に生成されました。
プレゼン資料の内容を読み上げる音声も生成され、本来は音声付きのプレゼン動画として出力される予定でしたが、デモ中は Voicevox の不具合により、音声と動画を組み合わせることができませんでした。
プレゼン資料のトレーラー映像はPIKAという動画生成AIを用いて作成されました。
デモでは各工程の所要時間も表示され、例えば要件定義書の作成には6.4秒かかりました。
生成されたプレゼン資料は、マークアップ形式のコードで出力され、PDFやPNGに変換することも可能です。
生成されたMarpコードを別のWeb Marpエディタにコピー&ペーストして、全く同じプレゼン資料が再現できることも実証しました。
その他の生成物の紹介
プレゼン動画、電子書籍、3Dモデルなどを紹介しました。
電子書籍はEPUB形式で出力され、電子書籍リーダーで閲覧できることが示されました。
3DモデルはOBJファイルなどで出力され、Blenderなどの外部アプリで読み込んで利用したり、3Dプリンターで印刷したりすることができることが示唆されました。
今後の展開
2024年内は11月第1週を除いてほぼノンストップで開発を継続する
多言語対応
LLMMaster未実装項目対応 (Elevenlabs, Pika, Flux, etc)
新機能追加 (小説、脚本、ほか)
バグ修正・マイナーアップデートなど
Zoltraak, Monju, LLMMaster は互いに関連しており個別のプロジェクトではない
将来的には市場の変化に応じて柔軟に対応できる「動的工場」、すなわちダイナミックファクトリーの全自動化、つまりエージェント化も視野に入れている。
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