投資失敗時に読むべき本① 「あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる」
映画も素晴らしいですが、本もまた素晴らしいです。
あえて2つの媒体の違いを区別してみましょう。
映画は、即効性があります。視覚的な追体験ができます。
本は、遅効性があります。想像力や思考力を使って、さらに自分の考え方を深化させることができるのです。
私たちが自分に向き合って考え事をしたい時、良い本は大きな助けになってくれるのです。
投資に失敗したという現実に向き合う時にふさわしい本を、厳選して紹介しましょう。
世の中の「名言」にとても詳しく、現代社会を生きる私たちにより良い考え方や生き方を教えてくれる、ひすいこたろうさん。
今や、数々のベストセラーを出して、とても有名な作家となっています。
どの本もおススメですが、この一冊を紹介しましょう。
私たちが日々を生きているこの世界の見方を変える方法が、たくさん書かれています。
例えば、大事にしていたお皿を割ってしまったとき、とてもショックな気分になりますよね。
ひすいこたろうさんは、そういう時の自分のお母さんの言葉を紹介します。
「そうだ! 割れたお皿は、自分の身代わりになってくれたんだ」
簡単に言うと、ポジティブシンキングということだと思います。
でも、ポジティブに考えようと思っても、いままで数十年間生きてきた中で培った考え方は、そんなに簡単に変わらないものです。
ひすいこたろうさんの文章は、生活の中のとても具体的なシーンで、その考え方を活用する方法を提示しています。
「お皿が割れた」だけでなく、「スマホを落として画面が割れた」、「満員電車の中で押されてノートパソコンが壊れた」、「後ろを十分に確認せずに車庫入れをして、電柱にバンパーをぶつけてしまった」など、色々なシーンに応用できる言葉です。
もちろん、「投資に失敗して大きな損失を抱えた」ということにも使える言葉です。
もしかしたら、このまま投資を続けていると、将来にもっと大きな損失を抱えることになったのかもしれない。損失だけで済めばまだ良いですが、脱税によって犯罪者になってしまうとか、儲けすぎたお金を狙われて強盗に入られるとか、本当に不幸なことを引き起こしてしまったのかもしれない。そういうことを未然に防ぐために、いまこの時点で限定的な損失をさせてくれたのだと思えば、現状を受け入れやすくなります。
これは私自身の経験ですが、車を運転していて前方にも側方にも十分注意を払っていたのに、警官に止められて罰金を払わされたことがありました。一時停止違反です。かなり徐行していたのですが、確かにピタリと止まってはいなかった。止まらなかった自分が悪いのです。でも、こんな軽微な道路交通法違反を取り締まるために、ネズミ捕りのように警官が陰で待ち伏せしていたことに、とても腹が立ちました。こんなことよりも、スピード違反とかあおり運転とか、もっと取り締まることがあるだろうとも思いました。
でも、その後で冷静になって、こういう風に考えたのです。
「これは、将来の事故を防ぐために、警官がわざわざ注意喚起してくれたのだ。」
もし将来事故を起こしてしまえば、ものすごい金額の損害賠償をしなければならないし、自分自身が交通刑務所に入れられたかもしれない。もしくは、自分自身が大けがをして長期入院を強いられたかもしれない。
こう考えると、罰金の数千円とか、運転免許の点数が少しだけ減ることなど、大したことではありません。
そう考えてからは、自分の運転をさらに戒めるようになりました。
どんなに周りに車や歩行者がいないことがわかっていても、一時停止の線ではかならずピタリと停止する。当たり前のことではありますが、多くのドライバーがないがしろにしがちなポイントでもあります。でも、私は絶対に止まります。その結果、もしかすると事故を未然に防ぐことに成功していたのかもしれません。
話が横道にそれてしまいましたが、本の話に戻りましょう。
他にも、たくさん名言が紹介されています。
・愚痴を言った後で、「いい意味で」と付け加える
・とりあえず、サブちゃんの「まつり」を歌う
・他の行列は自分の行列より必ず早く進む(エトーレの法則)
詳細な解説は、本を買ってお読みください。
他にも、何十個もの名言が書かれていて、心に残るものが多いです。