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投資失敗時に観るべき映画① 「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界」

投資に大きく失敗してしまったとき、私たちは精神的に大きなショックを受けます。なんて馬鹿なことをしたんだろうと、自分を責めます。
そんなときに、どうやって現在の状況を受け入れ、どのように精神的な支柱を立て直して将来の人生を過ごしていけばいいのか。そんなことをずっと考えていました。
「前向きに考えよう」とか、一般的でつまらないことは書きません。ちょっと変わっているかもしれないけど、具体的で効果的で面白い方法をまとめました。

映画は、私たちの人生に大きな影響を与えてくれます。
自分が知らなかった世界を、教えてくれます。自分が知っていたはずの世界も、もっと違う見え方があることを理解できます。

1本の映画には何百人もの人が携わり、何年もの歳月と莫大なお金を費やしてやっと完成するのです。多くの人の思いが込められています。
子どもの時に観て、なんとなく面白かったと思っていた映画。
でも、大人になってから再び観てみると、全然違う角度で心がじんと熱くなることを感じます。映画を観て心に響く部分は、視聴者それぞれにとって異なりますし、年を追うごとにも変化していくのです

投資に失敗したという大きな挫折を味わった今。今だからこそ響く映画もあり、今だからこそ違った感受性で映画を味わうことができます。
ぜひ、素晴らしい映画に触れてください。

映画をたくさん紹介しても、広く浅くになってしまって、あなたの心に響かないでしょう。
私自身が観た中で、人生の過ごし方や、日々の価値観に大きな影響を与えた素晴らしい映画を少しだけご紹介します。
厳選して紹介しますので、できればこれらの映画の予告編だけでもご覧になっていただければうれしいです。

「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界」

まず紹介するのは、この映画です。

https://jinsei-climber.jp/

私自身は、登山を趣味としているわけではありません。ハイキング程度のライトな登山をしたことはありますが、高山や冬山に挑むといった上級者の真似事はしませんし、ましてや崖を登るクライミングなど全くできません。
でも、不思議と、クライミングをテーマにした映画には心を動かされるのです。

一瞬でも気を緩めれば、数百メートルを滑落して即死するという極限環境。さらに、雪崩、落石、嵐などの人間の力ではコントロール不可能な自然の力にも運命を大きく左右される。そんな理不尽な環境で、実際に共に研鑽してきた仲間が不慮の死をとげてしまうことも多い。それでもなお、新しい岩、崖、記録を目指し、さらなる高みへ進んでいく。

こんなヒリヒリする瞬間を映画で追体験すると、自分がいま悩んでいることなどとても小さなことに思えて、自分にとって本当に大事なものが何なのかを考えるきっかけにもなるのです。

https://jinsei-climber.jp/

映画本編を見ているともはや驚かなくなりますが、角度が垂直を超えて逆向きにそびえ立つ崖(オーバーハング)でも、細い割れ目を手掛かりにして登っていくのです。信じられない技です。

横に、映画の概要が書いています。画像だと細かい字で読めないので、以下に引用します。

1996年、ヒマラヤ・マカルー西壁。かつて、世界最難関の巨壁に、たった一人で挑んだ若者がいた。
伝説のクライマーの足跡を、貴重な未公開ソロ登攀映像とともに振り返る《渾身》のドキュメンタリー。
 その人の名は、山野井泰史。2021年、登山界最高の栄誉といわれる、「ピオレドール生涯功労賞」をアジア人として初受賞。ラインホルト・メスナーやヴォイテク・クルティカなどと並んでクライミングの歴史にその名を刻むこととなった登山家だ。本作は、世界の巨壁に《単独・無酸素・未踏ルート》で挑み続けた彼の足跡を、貴重な未公開ソロ登攀映像や生涯のパートナーである妻・妙子への取材、関係者の証言などとともに振り返る《渾身》のドキュメンタリー。
 はじまりは1996年、ヒマラヤ最後の課題といわれる「マカルー西壁」に単独で挑むという《究極の挑戦》への密着取材。その後、山野井をめぐっては、2002年に沢木耕太郎の著作「凍」でも描かれたギャチュンカン登頂後の壮絶なサバイバルがあり、凍傷で手足の指10本を失うことになった。2008年には奥多摩山中で熊に襲われ重傷を負うアクシデントにも遭った。それでもなお“垂直の世界”に魅せられ、挑戦し続ける登山家の魂にカメラは迫る。―山野井はなぜ登るのか?死と隣り合わせの標高8000m超で彼が見たものとは?そして、彼は何故、生きて還り続けることができたのか?

https://jinsei-climber.jp/

映画は山野井さん夫婦へのインタビューというか、夫婦の日々に密着するドキュメンタリー形式を取りながら、過去の凄まじい挑戦の軌跡や、中学生の頃から登山に次第にのめりこんでいくという経緯など、時間軸をいったりきたりしながらも山野井さん夫婦の人間そのものに迫っていきます。

自分には真似できず、理解すら及ばない人生観でありながらも、不思議と映画の場面の中にどんどん引きこまれていきます。

多くの友人が登山で命を落とす中で、山野井さん夫婦は過酷なチャレンジを続け、ことごとく生還を続けています。今でも、新たな崖を見つけて登り続けているのです。

辛い時にこそ理解できる映画の素晴らしさ

映画という表現手法は、視聴者の心をわしづかみにする強い力を持っています。投資に失敗したという大きな悩みを持っている時こそ、このような刺激の強いコンテンツが効果的なのです。
数ある映画の中でも、真っ先に見てほしいと思うのが、この「人生クライマー」です。

この記事は、「投資で大失敗した時に読む本」から、ごく一部の内容を抜粋して紹介しています。


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