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投資失敗時に読むべき本④「年収100万円の豊かな節約生活術」
「わたくし、現在五十一歳。プータローをしております」
という言葉から始まる本。
筆者、山崎寿人さんの経歴に書かれている内容も、かなり魅力的です。
「東京大学経済学部卒業後、有名酒類メーカーに入社して広報マンとして活躍するが、30歳で退職する。(中略)自宅で過ごすことが無上の楽しみとなり、定職に就くことなく20年たつ。」
不動産による年100万円ほどの不労所得で、何とかやりくりしてきたとのこと。
でも、その生活は筆者のこだわりが感じられて、とても豊かです。
格安食材を使いながらも、レストランの名店に負けないような美味しい料理を作る。
ホームベーカリーやパスタマシーン、ピザの焼き窯まで使っています。実際に、写真つきのレシピ集まで盛り込まれていますが、かなり本格的で美味しそうです。
車は持たずにスクーター。家にネット環境はあるものの携帯電話は持たないなど、大幅に節約しているのは確かですが、現代でも出費を抑えてこういう生活ができるのだと新鮮な驚きがありました。
金をたくさん稼がなくても自分なりに満ち足りた人生が送れるのなら、
それに越したことはないではないか。
いったいそれ以上の何を望むというのだろう。
実際、有り余る時間を使って、好きなことに明け暮れています。
「自家製のハーブティーを飲みながら、好みの音楽をBGMに、読書やPCでの調べ物にふける午後のひととき。決まった予定は何もないし、眠くなったら床につき、目が覚めたら起きればよい。家は毎週のように、気の置けない友人たちで大賑わい。」
まさに、悠々自適を地で行っています。
この筆者の例は、ちょっと極端な例だとは思います。
でも、投資というマネーゲームに毒され、そのゲームで大負けしてしまった今、マネー自体がなくてもこんなに自由に生きることができるのだという意味で、とても参考になります。
自分の価値観を変えるきっかけとしても、おススメの一冊です。
この記事は、「投資で大失敗した時に読む本」から、ごく一部の内容を抜粋して紹介しています。