【障害の当事者に質問!】「障害者」or「障がい者」どっちがしっくりくる?その理由は?「障害者」の代替案は?

こんにちは。
いつもはばタケルをご覧いただきありがとうございます。
タケルのママです。

私は先日、YouTube とInstagram を使って、障害の当事者(障がいをお持ちの方とそのご家族)を対象にとあるアンケートをとってみました。
表記の問題なのですが、「障害者」と漢字を使った表記と、「障がい者」と「害」が平仮名になった表記、どちらが皆さんにとってしっくりきますか?という二択のアンケートです。

この動画(ノート)ではその結果発表と、このアンケートをとったことで私自身大きな気づきがあったのでそちらの紹介、最後に「障害者って言葉がよくないよね」という風に感じている方は私を含めて多いので、ではどういう名前が代替案として挙げられるのかと考えていきたいと思います。


1.「障害者」or「障がい者」?タケルママの意見

個人的な意見としては、平仮名であろうが漢字であろうがそんなに変わらないから、どっちでもいいかなと思っています。
「障害」という単語があり、その障害を持っている人=障害者という認識である限り、障害の害が漢字であろうが平仮名であろうが全然意味をなさないと思うのです。
平仮名にすることで障害者に対しての見方が変わるか?と考えても、あんまり変わらないですよね。
それであれば、漢字のままでいいのではと。

ただ、私以外の障害の当事者もしくはそのご家族はどういう風にお考えなのかなと思い、アンケートを取ってみようと思った次第です。


2.結果報告

それでは早速結果発表です。
改めて繰り返しますと、このアンケートは障害の当事者(障がいをお持ちの方、もしくはそのご家族)を対象に、平仮名表記か漢字表記のどちらがしっくりきますか?という質問です。
私の様に「どっちでもいいんじゃない」「どっちも変わらないよね」という方は漢字の方を選んで下さいとお願いしました。

結果↓
漢字表記:218/441票(49%)
平仮名表記:223/441票(51%)

「票を入れたらその理由をコメントで送ってください」とお願いしてたので、多くの方々の理由もその都度で拝見していました。
その時は私と同じような意見が多かったので、結果も漢字表記の方が多いのかなと予想していましたが、本当に僅差で平仮名の方に軍配があがりました。


3.「害」か「がい」を選んだ理由
 ▼ 漢字派
 - 平仮名は「がい」だけひらがなで強調されている
 - 見慣れている
 - 文字数が少ない
 - 表記うんぬんではなく中身を知って欲しい
 - 変に気を使われている気がする

 ▼平仮名派
 - 優しい(やわらかい)感じがするから
 - 療育手帳が平仮名だから


4.今回のアンケートで学んだ事

私は今回のアンケートをとった事でとても学んだことがありました。
それは、これまでタケルの母親…つまり障害児の母親を約8年やっていますが、自分の中で「障害者とは何か」という質問に対して明確な答えが出せていませんでした。

インターネット等を見ると「障害は個性だ」とおっしゃってる方々がいて、確かにそうだと思いつつ、どうも腑に落ちないものがありました。
「美化しすぎていないだろうか」「よく見せようとしすぎていないか」
という疑問が残っていたのですが、今回いただいたコメントを拝見して、
「そうだよね、障害者ってこういう方々だよね」
と納得のできる答えが見つかったので、そちらをご紹介します。

そのいただいたコメントがこちら↓

「障害物競走とか3000M障害のように、その人自身が持っているものではなく、その人が乗り超えていく壁とか物のことを「障害」と言うのではないでしょうか。
なので、その人自身が障害と考えるのではなく、生きづらさそれ自体が障害だと私は考えています。

こちらを頂いて、すごくハッとしました。

今までの動画でもお伝えしてましたが、私がタケルに障害の診断が下りた時にものすごくショックを受けた理由が、私自身が障害者に対して偏見とか差別的な意識を持っていたからでした。
当時の私も一般的にも、
「障害者=何かが足りない人(何かの能力が欠落している人)」
という印象だったので、差別や偏見や同情の対象になってしまうというイメージがありました。

しかし、先ほどのコメントを拝読して、障害者という方々は私たちと比べて立ちはだかる壁がたくさんある方々の事なのだと。
乗り越えるものを多く抱えてる方を障害者と言うのだと。
それであれば、差別や偏見や同情の対象ではなく、応援の対象だと強く思いました。

オリンピックを見ててもそうですけど、目の前に立ちはだかっている壁とか高い目標に向かって日々努力をされてる方って応援したいじゃないですか。
頑張れ!って思うじゃないですか。
障害をお持ちの方々はそういう方々なんだなというのを、今頃になってようやく気づきました。


5.「障害者」という呼び方を何に変えればいいのか考える

この度のアンケートでは、私も含め「障害者という名前自体が良くない」と考えている方が多い事がわかりました。
ツイッターを見ても、
「障害者って呼び名はどうなの?」
という議論は結構上がっていました。
なのでこの動画(ノート)の最後として、障害者という言葉の代替案になるもののアイデアを出したいと思います。

とはいえ、こういう話をすると必ず
「いやいや、名前を変えたところで中身を見てもらえないと意味がないから、名前を変える事は根本的な解決になってないよね」
というご意見は必ず出てきます。
本当におっしゃる通り!
呼び方を変えたところで全然根本的な解決にはなっていません。

ですが、例えば皆さんの家の近くに美味しいと言われているけども外観がとても汚くてボロくて入りづらい飲食店があるとします。
しかしある日、その飲食店が外観を変えて綺麗になりました。
内装やメニューといった中身は何も変わっていません。
外観が変わっただけです。
でも、見た目が変わったことで「あ、綺麗になったんだ」「じゃあちょっと入ってみようかな」
となる可能性は大いにあるのではないでしょうか。

そのお店に全く興味のなかった方には、外観を変えたところで響かないかもしれませんが、興味があった方には一歩進む理由になるはずです。
ですので、根本的な解決にはなっていませんが、一歩を踏み出してもらえるきっかけにはなります。
つまり、一つの改善策としてはアリだと考えています。

ツイッターでどういうアイデアをお持ちなのかと調べてみたところ、「チャレンジャー」「障害超越者」という案があり、とても興味深く見ていました。
ただ、私としては日本はアニメや漫画で地位を築いている世界的にも有名な国なので、漫画やアニメで使われている名前を代替案にしてみてはどうかと考えています。

例えば「能力者」。
お察しの通りワンピースから取っています。
なぜなら、そもそも海賊なのに泳げないって、泳げる海賊には想像ができないような色々な壁を乗り越えていると思うのです。
海に落ちないようにするとか、落ちた時はどうするかとか、そういう事を生活してる時も戦いながらも考えなくてはいけないですよね。
泳げる海賊から見たら全く気にならないようなステップを、日々乗り越えているという意味では、「能力者」はアリなのではないでしょうか。

あとは「チョッパー」。
ヒルルクやドクタークレハと出会う前のチョッパーが置かれていた状況は、今障害をお持ちの方が誰が持たれている状況と似てるのではないでしょうか。
見た目が違うことで差別を受けたり、仲間に入れてもらえなかったり…。
ただ、ヒルルクと出会い、ドクトリーヌと出会い、ルフィたち麦わら海賊団という仲間ができたことで支えてくれる人ができ、そして適材適所を見つけられたことであんなに輝けるようになりました。
なので、「能力者」ではなくもうガンッと絞って「チョッパー」もしくは「トニー」という名前も個人的にはいいんじゃないかなって思っています。


ちなみに、タケルのパパ(つまり私の夫)はガンダムが大好きなのですが、夫にガンダムで「障害者」の代替になる言葉はないかときいたところ、
「ニュータイプがそうなんじゃない?」
と返ってきました。
私はガンダムを知らないので何とも言えませんが、アムロとかシャーアズナブルとかがニュータイプなんです…よね?

また、ファイナルファンタジーで考えると「アビリティ」なのではとも言っていました。


名称をはじめ、何かを変えるには色々な人たちが考えてアイデアを出し合って議論をし、そういった段階を経て進化していくものです。
なので、ぜひこの動画(ノート)をご覧になった皆さんは、これを機にご自身なりに考えてそれをいろんな人たちとシェアし、この議論をどんどん続けていっていただきたいと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!