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37. 海と環境について〜プロジェクトAWARE:サンゴ礁を守るということ〜

みなさんこんにちは。


今回は、前回の続き、プロジェクトAWAREや世界で注目されているサンゴ礁をなぜ守っているかについて書いていこうと思います。

好きなこと書いてると筆が進む進む。 これってもう趣味になりつつありますよね。 あー、ダイビングしたい笑 水中生物たちと戯れたい。


ということで、サンゴ礁はなぜこんなにも世界中からこんなにも注目されているのか。

サンゴ礁はみなさんもご存知の通り、色とりどりで素晴らしい場所ですが、数多の生物が住んでいる楽園でもあります。 ダイバーはこのサンゴ礁で多くの生物との出会いを果たします。

そのためダイバーは殊更サンゴ礁を大事にします。


なんとサンゴ礁は海洋生物種の25%の棲み家と生育場所になっており、その多くを人間は食糧にしています。

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生物学者の中にはサンゴ礁が多種多様な生物の棲み家となっていることから、海の熱帯雨林と呼ぶ人もいるそうです。

また、薬理学者はサンゴ礁から抗生物質から抗がん剤に至るまで、豊富な生物医学的化合物を発見し、今後も数千種の化合物が発見されると言われています。

島や沿岸地域を嵐や波による被害や侵食から守り、波のエネルギーを最大で90%吸収しています。

また多くの熱帯諸国は観光の目玉をサンゴ礁としており、ダイビングやスノーケリング・ツアーが重要な収入源とし、国の経済を支えている国もあります。

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そんなサンゴ礁は、自然要因と人為的要因の両方から脅かされています。

水温が高すぎたり低すぎたりすると温度ストレスによって死滅したり、海水が濁れば日光が遮られ光合成が減って栄養不足となります。

海面が急激に変化すればサンゴ礁が浅くなりすぎたり深くなりすぎたりしてゆっくりと死滅していきます。

サンゴ礁は環境条件のわずかな変化にも敏感なので、汚染や大気の変化、環境の悪化、地球の気候変動の兆候を見つける重要な役割も持っています。

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森林伐採や過度の放牧など、土壌浸食と川への沈澱を招きます。 その結果、サンゴ礁への推積物が日光を阻害し、肥料や殺虫剤、開発での下水、家庭ごみ、農業・工業廃棄物が富栄養化をもたらし、サンゴが死滅します。


魚の乱獲などもサンゴ礁の掃除をする魚や藻類を食べる魚がいなくなり、藻類が増えすぎてサンゴは住む場所を無くしていきます。


実は係留ブイを設置することもサンゴ礁を守ることに役立っています。

アンカー(錨)は直接的にサンゴ礁を傷つけてしまうので、ボートをダイビングや釣りの釣りのポイントに繋ぐことの出来る係留ブイを用いることで、アンカーがサンゴ礁を傷つける可能性がなくなります。


今回は海に対するサンゴ礁の重要性と、どのような問題があるかについて書いていきました。

ただ、みなさんに一番覚えて頂きたいことは、楽しみながら地球を守っていこう! ということ。


ダイバーの多くがプロジェクトAWAREを通して海を守ろうとしているのは、水中生物や海のことが好きで好きでたまらないからです。

その一環で海に潜っている一手間でゴミを拾って帰ったり、普段使う化粧品や消耗品やゴミの捨て方が海を守ることに繋がります。

僕もそうですが、水族館に可愛い生物を見にいくことがあるかと思います。

その楽しいひと時のことを考えて普段使うものや行動を変えてみてはいかがでしょうか?


このプロジェクトAWAREについてもっと知りたいという方は、「プロジェクトAWAREスペシャルティ・コース」というものがあります。

海の世界を楽しむダイバーになったからには、その環境について詳しく知りたい。 という方に向けた、海で実践すべきマナーが学べるコースもあります。 興味がある方は是非受講してみてはいかがでしょうか。


みなさんのダイビングライフに幸多からんことを。

一緒にこの綺麗な地球を守っていきましょう。


それではまたどこかで。

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