45. AWAREとPADIが協力している環境保護活動団体〜チーム美らサンゴ〜
みなさんこんにちは。
前回は改めて「PADI AWARE」について書いてきましたが、今回からは待ちに待った実際に環境保護活動を行なっている団体とその活動内容について書いていきたいと思います。
毎回書いてて思うんですが、自分が好きな海のことについて調べるのが楽しい笑 こうやって知識を増やしたり、記事を読んで海のことをより好きになってくれる人が増えると嬉しいなって思います✨
ということで、今回は「沖縄のサンゴ保全活動(チーム美らサンゴ)」について書いていきたいと思います。
「自分たちの手でサンゴを植え付け、かつての水中環境を取り戻したい」
チーム美らサンゴは、沖縄県恩納村でのサンゴ苗の植え付けプログラムや沖縄県外における啓蒙イベントを通じて、「美ら海を大切にする心」をより多くの人に広げることを目的に活動しています。
チーム美らサンゴの歴史
チームの始まりは、1996〜1997年に恩納村でオニヒトデが大量発生し、2年間で約27万個体を駆除したところから始まりました。
1998年、以上な高水温に伴って、サンゴ白化現象が世界的に起こり、恩納村でも大きなダメージを受けました。 この時全世界の約20%のサンゴが死滅したと言われており、1999年恩納村漁協がサンゴの養殖を開始しました。
2001年、白化現象が再び起こり、更にサンゴが激減したことを受け、2002年チーム美らサンゴの前身組織より、恩納村の海洋環境の保全に対して協力したいとの申し入れを地元自治体に行ったところ、協議により「サンゴ植え付け」が提案されました。
2003年、恩納村漁協にサンゴの養殖施設を設置し、サンゴの植え付けを開始しました。
そして、2004年、全日本空輸(株)をキャプテンに、沖縄電力(株)、(株)沖縄タイムス社、琉球放送(株)、オリオンビール(株)、(株)パディ・アジア・パシフィック・ジャパン、ダイバー(株)ほか9社で「チーム美らサンゴ」をスタートしました。
2006年、ダイビングライセンスがない方も参加できるよう「ノンダイバーコース」を設置。
2009年、より多くの方に沖縄の海やサンゴの美しさを知ってもらうことを目的に「第1回コーラルフォトコンテスト」を開催しました。
本当に綺麗で海の大切さを感じる写真ばかりですよね✨
2010年、啓発活動として「美らサンゴ祭り」を開催しました。
2012年、11月に糸満市で開催された「第32回全国豊かな海づくり大会」で、農林水産大臣賞(漁場・環境保全部門)を受賞し、さらに同大会の式典にて、天皇陛下よりお手渡しいただくサンゴの記念植えつけ団体にも認定されました。
2015年、「第3回グッドライフアワード」にて環境大臣賞最優秀賞を受賞し、インターネットによる国民投票で155件の応募の中から、最終選考に残った10件の取り組みの中で最優秀賞に決定し12月に表彰式が行われました。
チーム美らサンゴの活動概要
1.植え付け・苗作り活動
年4回程度、春と秋に実施しています。恩納村漁協が恩納村海域からドナーとして採捕し、陸上施設で養殖したサンゴ苗を植え付け・苗作りに使用します。※採捕は沖縄県漁業調整規則に基づき、特別採捕許可が必要。
植え付け後は、オニヒトデやレイシガイダマシなどの食害生物の除去を行いながら、定期的に経過観察を実施しています。
ダイバープログラムとノンダイバープログラムがあり、ダイビングライセンスがなくてもご参加いただけます。
2.啓発活動
現在沖縄の海で起こっていることを一人でも多くの方に知っていただくため、沖縄県内外で啓発イベントを開催し、サンゴや美ら海に親しみ、「自然環境を大切にしたい」を興味を持ってもらうきっかけ作りをしています。
チーム美らサンゴのHPにはより詳しく活動内容が書いてありますので、みなさんもぜひご覧ください✨ 寄付や活動への参加もできます。
日本の綺麗な綺麗な沖縄の海をみんなで守っていきましょう。
それではまたどこかで。