映画「変な家」考察 ※ネタバレあり
映画「変な家」を観てきました。色んな方が考察をしているので、ここでは若干の考察をさせてもらいたいと思います。
行方不明の慶太はどこで何をしているか？
映画の終盤に片淵家の本家が火に覆われ、祖父、祖母の焼死体も発見されている中で、なぜか綾乃の夫である慶太の遺体は発見されず、慶太は行方不明のままで物語が終わります。慶太はどこで何をしているのか？その謎は、綾乃の母親である喜江にあると思います。
喜江は、片淵の本家が燃えて事件が一見落着したかのように思えた後も、「左手供養」の洗脳が解けておらず、ホームレスの支援をしながら「左手供養」に使う生贄を探していました。このことからも、雨宮を最初に自宅で襲った犯人も喜江だと推察されます。
映画をよく観て頂くとわかるのですが、柚希が雨宮の自宅アパートを最初に訪問した際に、廊下の影から柚希がどの部屋に入ったのかをこっそり誰かが見ているようなシーンがあるのです。おそらく柚希の行動を監視し、尾行していたのが母親の喜江だと思われます。
片淵の本家に連れて行かれた（深く関わった）人物は、みんな「左手供養」の洗脳がなされていましたから、母親の喜江、姉の綾乃は片淵の本家が燃えてなくなった後も、「左手供養」の洗脳が解けておらず、本家に深く関わらなかった妹の柚希だけは洗脳されていないという状態でした。
ということは、片淵の本家に深く関わった慶太も事件解決後も洗脳が解けていないということになります。
さて、本題の行方不明の慶太はどこで何をしているか？ですが、母親の喜江が「左手供養」を続けているのならば、喜江は本家に「左手」を郵送しているのでしょう。となると、その「左手」を受け取る人間が必要ということになります。おそらく、慶太が喜江から送られてきた「左手」を受け取り、高間潮（たかま うしお）の霊に「左手」を捧げる儀式を行い続けているのではないでしょうか？
若干の考察でしたが、映画「変な家」は非常に面白い作品だったので、原作の小説が読みたくて、「変な家２」と「変な絵」はすでに読了しました。個人的には、「変な絵」の方がゾクゾクした面白さと怖さがあり好きでしたが、小説も非常に読みやすく、映画と違った表現方法でホラー感のあるミステリーとなっているので、是非、小説の方も読んで楽しんでください。
また、Youtuberの雨穴さんの動画もすべて視聴しましたが、どれも面白さと怖さがあり、すっかり雨穴さんファンになってしまいました。
次作の小説が出るのを楽しみにしています。
虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか？また、大人になって虐待の後遺症（複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害）に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます！活動資金として、サポートして頂ければありがたいです！！