フリーランスになったことを後悔せざるを得ない冬。
やばい。やばい。終わってない。やばい。今年もよくわからない。
カクテイシンコク。
このカクテイシンコクというものは、どうもわたしの苦手なことと、世の中のめんどくさいことをすき間なく詰め込んだスペシャル幕の内弁当みたいなものだなあと思う。
数字とか計算とか、事務仕事とか、正確さとか、整理整頓とか。もう、わたしが苦手なものしか入ってない。たぶん食わず嫌いではない。今年がはじめてではないのに、今年もやはり自信がない。
カクテイシンコクのいや〜なところが、がんばってやっても「これでほんとうに合っているのかわからない」というところ。わたしのような心配性の権化のような人間からすれば、ちゃんとできてたんだろうか、ミスしてないだろうか、と不安で仕方ない。せめて、ちゃんとできていたら、パソコンの画面がピンクに光りだすくらいの仕様にしてほしい。合ってるかわからないせいで、提出しても打ち上げの酒を飲もうという気にもならない。飲むけど。
毎年、カクテイシンコクしてるときだけは、会社員に戻りたいと思う。いやちがうな。会社員に戻りたくはないけどフリーランスになったことを後悔する。ただの労働したくない人。
会社員のころも、カクテイシンコクではないにせよ、社内の提出書類とか対応しなきゃいけない申請とかがこまごまあって、だけど会社の中には必ずわたしよりも適当でマイペースな人がいて、「あぁあの人もまだやってないって言ってるし、まあいいか」と思えたり(よくない)、反対にいつもきっちりかっちりしている人もいて「よくわからないけど、あの人に聞けばいや」と思えたり(よくない)していた。
なのに、フリーランスになると、ほかのフリーランスの人はみんなちゃんとしてるように見えるし、だれかにこれってどういうことですか〜って聞くこともしづらい。あぁ、わたしは今、フリーランスを全身で感じている。わたし、フリーランス、してます。
うだうだ言っても仕方ない。わたしは好きなアロマをたきながら仕事のできる、寝たいときに昼寝ができる、フリーランスの特権を得てしまったのだから、カクテイシンコクは避けては通れない。
とりあえず、やりきろう。あとちょっと。フリーランスのバイブル『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』の著者で税理士の大河内薫さんも、「確定申告で100点を取れてるフリーランスはほとんどいない」みたいなことを言ってた。たしか。
わたしはずぼらで細かいことが苦手なくせに完璧主義というこのもつれまくった性格のせいで、こんなに憂鬱で心配になっているけど、とりあえず100点でなくても間違いではないところを目指してやろう。あとちょっとなはず、なんだけどな。
大丈夫です。望月まだ終わってません。
おわり