飽きっぽいHSS型HSPでも「デザイナー」を9年間続けられているのはどうして?
HSS型HSPは、好奇心旺盛で
飽きっぽと言われている。
けれど私は、
新卒から「デザイナー」として
9年程働いている(転職は多い)
もしかしたら、
HSPに向いていると言われる
仕事のひとつである
「デザイナー」だから
なのかもしれない。
でも、本当にそうなのか?
と疑問になった。
そこで今回は、
どうしてこの「デザイナー」という仕事を
飽きずに続けられているのか?
という視点を持って
過去を振り返ろうと思う。
すぐに辞めてしまった新卒1年目
正直、新卒の就活は
ものすごくしんどかった。
デザイン系の大学を
卒業したにも関わらず、
これと言って
やりたいことがなかったからだ。
かなり苦労した就活だったが、
なんとか採用をもらえた1社、
「広告代理店」へ就職した。
グラフィックデザイナー兼事務
として雇われた22歳。
デザインは大学で学んでいたけれど、
IllustratorやPhotoshopを
ちゃんと使うようになったのは、
この会社に入ってから。
でも、ここでの仕事は、
毎日〈同じようなバナーデザイン〉制作。
1年弱で飽きてしまった。
成長を感じなくなったので、
すぐさま転職を決意した。
転職をして東北の暖かい印刷会社へ
地方の「印刷会社」だったので、
工場が社内にあった。
そのため
〈印刷の知識を学びながら〉
様々な案件に携われた。
特にパッケージデザインや
ポスター、リーフレットが主だった。
冊子を作るときに使う
in Designも使えるようになった。
1社目では、
携われなかった
〈色々な案件のデザイン〉ができて、
ものすごく楽しかった。
かなり残業はあったけど。笑
日付超える残業は当たり前。
ひどい時は翌朝まで働いていた。
今思うとかなりブラックだ。笑
でも、人が良い会社だったから、
2年弱続けられた。
本当は残りたかったけど、
プライベートの諸事情により転職を決意。
ワケあって東京のデザイン会社へ転職
その後、関東に戻ってきて
「マーケティングデザイン会社」へ。
ここでは〈通販カタログ〉のデザインがメイン。
仕事自体は楽しかったし、
お客さんと直接やりとりすることが多く、
直接反応が見れたりして、
自分の成長にもなった。
が、社内の人間関係や
社内の空気が
とてつもなく悪かった。
常に誰かが怒鳴っている会社。
直属の上司からも嫌味を言われる日々。
25歳で3社目の会社だったから、
これ以上転職はできないと思っていた。
だから頑張って、
続けようとしたけれど、
途中から会社へ行けなくなった。
涙と吐き気が
止まらななくなってしまった。
このとき、適応障害を発症。
正直、薬を飲みながら
仕事をするのは辛かった。
夜は眠れないし、
昼間は眠くて集中できない。
数ヶ月頑張ったけど、
これ以上は無理だと思って
退職を決意した。
業務委託のフリーランスで適応障害を克服
会社を辞めて
少し休養しようと決めた。
けど、
幸いなことに
私のスキルを買いたいと
言ってくれる人がいた。
それは、
前の会社でのお客さんだった。
体調回復までの間「業務委託」で
うちで働きませんか?と。
辞めたくなったら
いつでも辞めていいから、と。
単純に嬉しかった。
体調のことも受け入れてくれて、
それでもきて欲しいと
言ってくれる人がいて、
とても救われた。
私はそこで、
フリーランスとして働きながら治療をした。
1年くらい経つと
すっかり元気になり、
また正社員を目指して
転職活動を始めた。
5社目で相性の良いデザイン会社に出会う
4回目の転職活動は、
かなり慎重になった。
次は、
絶対失敗したくない。と
だから色々な
業種の会社を受けた。
経歴が多すぎて、
履歴書や面接で説明するのは
相当大変だった。笑
結果的には4〜5社から内定を貰えて、
自分で会社を選ぶことができた。
今まで、受かったら入る!
スタンスだったので、
複数の会社を比較したのは
初めてだった。
福利厚生の良い会社?
残業の少ない会社?
やりがいのある会社?
新しい仕事ができる会社?
仲間とわいわい働ける会社?
「自分に合う会社はどこだろう?」
そう問いかけて徹底比較。
最終的に「人柄が良い会社」
という答えを出した。
一緒に働きたいと思える会社に入りたい
空気感が良い会社に入りたい
そう思って選んだ今の会社。
販促物がメインなので
〈大手企業の広告デザイン〉を
取り扱っている。
人間関係も良く、
「毎日違う仕事」ができて、
毎日楽しい!楽しい!
と言いながら働いている。
私にとっての転職はステップアップ
こうやってみてみると、
同じ「デザイン」でも
全く違う案件を取り扱っている会社へ
転職をしていた。
きっかけは
人間関係や体調不良も
あったけれど、
今までに〈やったことのない〉
デザインの仕事。
これに就くことで、
飽きずにデザイナーを
続けてこれた。
逆に言えば、
同じ媒体のデザインを
繰り返していると
ある一定のところで
つまらない…
と感じてしまう。
だから常に
「新しい」デザインを「学び」
「スキル」を身につけながら
「成長」していきたい。
そこでの環境は、
「居心地」の良い場所。
「私らしく」いられる場所。
今思うと
これが私の「価値観」
だったのだと、分かる。
価値観は、ここ1年間
自分に向き合うことで
見えてきたもの。
つまり、
今まで無意識にしていた選択が、
自分の「価値観」に合った
働き方だったということ。
だから続けてこれたんだ。
すごい。