子育て通じて自分を癒す 〜無力感〜

『ママ、もう無理。赤ちゃんの頃に戻りたい。幼稚園に戻りたい』と娘が言った。

この言葉を聞いた時、

ただただ、涙がとまらなかった。

それから、私の頭の中ではいろんな感情が動いて忙しかった。

最初は、娘にこんなことを言わせてしまったという悲しみ。


次第に、怒りに変わっていった。

子どもにこんなこと言わせる社会ってなんなんだ?!

子供時代ってなんでこんな不自由なんだ!?

なんで大人の言う通りにしないといけないの?!

したくないこと無理にやらされなきゃいけないの?!

やりたい!っていうのに、なんでできないって決めつけてはじめからやらせてくれないの?!

どうせ、できる子、目立つ子のやりたいことは大人は聞いてくれるけど、できない子の意見は聞いてくれないの?


どの子も大切って言うけど違うじゃん!!


でてくる、出てくる。

私の中にあった憤りの声。


でも、よーく冷静に考えると、

これ、私が昔考えたこと

でも、こんなこと言っても何の意味もないと、奥の奥の方に押し込んでいた気持ち。



娘を通じて、私の中にある悲しみを癒す時が来たんだなと思った。


大人とか学校とか社会とか

子供の頃の私にとっては

とてつもなく大きな存在で

自分の意見をいったところで

何ともならないし

それに逆らうことなんて許されないと思っていたんだ。

意識の中で


『自分より誰かを上に置かない』

『自分を真ん中に』

『私はどうしたい?どうしたら安心できる?』という自問自答を

意識してやってきたけど

社会や学校という大きな存在に対して

当たり前のように

疑うこともなく

上に置いて

『わたしには何もできない』と無力感を感じていたんだなー。


社会に対して反発したり、戦ったりしたいわけじゃない。

ただ、私はこう思う。こうしたい。

そのために、何ができるだろう?

どうすれば、もっと心地よく過ごせるだろう?

こうして考えることがしたかったんだ。


本当は


私たちは、どんな立場であれ

自分の人生、自分で選択することができるんだ。


娘を通じて、私の中の大きな無力感が癒されていっているのを感じることができた数日だった。(今もまだ消化中)

とても苦しかったけれど。


そして、娘は娘で

自分と向き合い、今1つ課題を乗り越えていこうとしているんだと思った。

子どもが辛そうなのは、辛いけど

この子はきっと大丈夫と信じて見守り応援してあげたいと思う。