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2015/07/28/22:08

父が旅立ちました

いつもの大きないびきが
今にも聞こえてきそうなくらい
安らかな顔で
永遠の眠りにつきました

終わったね
お疲れ様

と声をかけながら
おでこと手をさすり
お別れしました

こころなしか
くちもとが何か言いたそうに
動いたような錯覚に陥りながら
冷たいおでこと手に触れ
妹が来るのを待ちながら
二人きりの最期の時を過ごしました

父と最期に話したのはいつだったか
会話の内容は何だったかという考えと
今までの父との様々な出来事を思い
頭がいっぱいになりました

人の最期はあっけなく
温もりが消えた様は
ぬけがらという言葉がぴったりで
なにか
たましいのような
生気を感じる部分が
すっかり消えてなくなってしまい
何処かへ旅立ったのだと感じ
そう信じたくなるのです

母を同志と呼び
深い絆で結ばれていた二人

遺された母を父は
きっと何処か遠いところから
いつも見守ってくれることでしょう

お父さんありがとう
またいつか

2015年7月

著者名:
【可児有紀子:海辺の部屋CDO】 ファッションデザインスクールを経てアパレル業界へ。パターンなどの基礎を学びながら、独学でWebサイト制作、ECサイト制作などを行う。医療領域で「医療事務」として10年従事。介護職員初任者研修取得、アロマセラピースペシャリストとして、高齢者、障がい者の介護職に従事。デザイン領域ではAdobe系(Photoshop、Illustrator、XD)を駆使し、マーケティングをベースに「UI/UXデザイン」に特化したWebデザイン、グラフィックデザインを生み出す。 大の「猫好き」で、保護猫3匹と暮らし、保護猫ボランティアの支援も行う。

海辺の部屋ホームページ
https://www.umibe.art/

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