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夫と妊活に向き合うまで(闇深め)

私の夫は、結婚当初から子供を強く望んでいました。3人でも4人でも産めるなら多ければ多いほど良いと。

一方私は、結婚願望すらあまりなかったうえに、子供を産むことにすごくすごく悲観的でした。

このことで何度夫婦喧嘩となったことか😂

夫に、なぜそんなに子供が欲しいのか?と聞いても「…。」
私が子供を産みたくなるように説得してほしくて聞きましたが、無駄でした(笑)

私は子供を産む理由とは何か?というのをなぜか昔からよく考えていました。
たぶん、自分の両親から「出産は大変だ、子育てはもっと大変だ。結婚も出産も無理にすることない。自分のしたいことをして生きろ。」と繰り返し繰り返し言われていたからかもしれないと思っています。
そのせいか?結婚や出産は大変だというマイナスイメージが頭にこびりついてしばらく取れませんでした。今も少し残ってるかも?

私は、「妊娠・出産したら自分がどうなってしまうのか」というのをよく考えていました。
考えれば考えるほど、マイナスなことしか浮かんで来ないんですよね(笑)

・そもそも子供かわいいと思わない
・つわり辛そう、怖い
・産むのは痛い、怖い
・仕事休むの嫌だ
・産んだら眠れない日々がやってくるのが嫌だ
・育児がしんどくなって、ネグレクトや虐待の当事者になってしまうかもしれない
・産んだが最後、自分の時間などなく、やりたいことがほぼできなくなるのが嫌だ
・子供はお金がかかるが、私たちの収入で大丈夫だろうか
・生まれた子に障害があったらどうするのか
・生まれた子が将来犯罪や交通事故で人を殺してしまっても、最後まで責任を取れるだろうか
・犯罪を犯さなくても、引きこもりになって就職ができず、一生面倒を見ることになっても受け入れられるだろうか

考えすぎですよね(笑)
でも、私にとってはすごく重要な問題で、これらすべての不安を乗り越えなければ産むことはできないと真剣に思っていました。

それに、私は母親から「あなたを産む予定はなかった」と言われたことがあります。あまりの衝撃に何の話の流れでそれを言われたのか忘れてしまったのですが、「じゃあ何で産んだの?こっちだって産んでくれなんて頼んだ覚えはない」と怒りで満たされたのを覚えています。
そう、子供としては産んでくれなんて一言も頼んでないんです。
思い返せば、人生なんて嫌なことや辛いことのオンパレードで、「産まれてよかった」と思ったことなんてほぼない。逆に「このまま死んだら楽なのに」と思ったことは何度もあるという(笑)
この時から、「子供を産むことはただの親のエゴなんだ」という冷めた気持ちが芽生えました。
それ以降、私は母のことを、母と思っていません。ただの年の離れた友達だと思っています(笑)
安心してください、その一言があっただけで、普通に愛情を注がれて育ちました。普段からとても仲はいいんです!一緒に出かけたりもするし、会えば話も弾みます。だから、「年の離れた友達」です。

ただ、そんなこともあって、私は自分の親に感謝していることは何もありません。「だって、あなたが勝手に産んだんでしょ。」という根深い思いがあるから。勝手に産んだんだから育てるのは当たり前。ですよね?
当たり前のことをされて、感謝を強要される覚えはない。勝手に産んだのはあなたたち。母の日、父の日とか笑えます。何を言ってるの?て感じです。
結婚式でも母への手紙は読んでいません(笑)
逆に、夫の両親には感謝していますよ。「夫を産んでくれてありがとう」って素直にそう思います。だから母の日、父の日も義両親にだけは毎年贈り物をします。

私の子供として産まれてくる子にも同じことが言えると思います。
産まれてきた子が幸せになれなかったら?産まれなきゃよかったなんて思うことがあったら?全て私のせいです。だって私の勝手で産むんです。
私は、子供を産むのが親のエゴであるからこそ、「産むならその子を世界一幸せにしてあげないと」という強い思いがあります。
私は子供に感謝してほしいとは一切思いません。感謝するのは私の方。もし私のところに来てくれたら、私は一度も両親に言われたことがないですが、「産まれてきてくれてありがとう」って何度でも言いたいです。

更に言うと、この時代に産まれた子が幸せになれるのか?という単純な不安があります。
前述のとおり、私は自分が産んだ子のことを世界一幸せにしてあげたい。だけど、それをできる自信がないんです。自分自身がいい子育てができるかどうかも自信がないし、これからどんな世の中になっていってしまうのかもわからないし…。
少子高齢化で、私たちの子供世代はお金の負担面でも大変な思いをするかもしれないし、温暖化が進んで今よりもっと住みづらい環境になっていくかもしれない。挙げたらキリがないですが、子供達の将来のことを、まだ妊娠もしていないのにとても不安に思います。



私は、子供を産むために結婚したんじゃありません。
ただ、夫と生涯を共にしたいと思ったから結婚しました。そこに子供のことは一切入っていませんでした。

一度義理の父親に「子供はまだか😡」って怒りの口調で問われたことがあるのですが、その際私は心の中でブチギレ。真顔で無視しました(笑)
その後夫に泣いて嫌だったと言いましたが、「父親も悪気はないよ」とか言って向こうの肩を持ち、2度目のブチギレ。
お前らのために子供なんか産んでやるか!!!私は子供を産む機械じゃねえ!!!!!🤬
そんなに子供が欲しいなら自分で産めや!!!!!
なんて思いが強まって、ますます子供を産みたくなくなる、という事件があったりもしました(笑)


じゃあなぜ私が不妊治療してまで子供が欲しいと思うようになったのか。


私にとって大きかった出来事が3つあります。

まず、友達で母になる人が出てきたこと。
はじめて妊娠した友達を見た時にすごく衝撃を受けたのを覚えています。
そして、生まれてきた子のかわいいこと😍
今まで、子供をかわいいって思うことがなかったのですが、すごくかわいく思えて。
なぜ今までかわいいと思わなかったのかな、と考えると、「身近に赤ちゃんがいたことがなかった」からだと気づきました。
可愛くない存在だった赤ちゃんが、本当に可愛くて愛おしくて尊い存在だ、という思いに変わった瞬間でした。

もう一つが、やりたいことをやり切ったから。
早く子供が欲しいという夫の気持ちを「もう少し待って」と無視し続けていた私ですが、自分も夫婦になることに同意をしている以上、その思いに応えることも義務ではあると思っていたので、さすがにその思いを完全には無視し続けることはできませんでした。
子供をもうすぐ産むことになるかもしれない、とリアルに考え始めたことで、「子供を産んだらできないことをやろう!」と強く思い、夫にあと1年だけ待って、とお願いして、やりたいことを片っ端からやりました。
おかげで、子なしの人生にもうあまり未練はありません。これから子なしの人生を歩むことになる可能性はありますが😅

最後に1番大きかったことが、病気になったことです。
前述のとおり、夫にあと1年待ってと頼んだのですが、その1年を迎えて、妊活を開始して3ヶ月あまり経ったときに、右卵巣のチョコレート嚢胞が発覚しました。
あまり病気について知識がなかったので、最初は「もう子供を産むことができなくなるかもしれない」と恐怖心でいっぱいになりました。
でも、「あれ?なんで子供を産めなくなるのが怖いんだろう?」と考えると、深層心理では自分が「いつかは子供を産みたい」と思っていたんだ、というのに気がつきました。
それからは、完全に妊活スイッチが入って、一刻も早く病気を治して、妊活に専念しよう!!という気持ちに切り替わりました。


そんなこんなで、結婚して3年余りで、ようやく子供を産むことを真剣に考え始めたのですが、まあ、全くもって授かれず😂
今に至っております。


もしかしたら、妊活を拒否し続けていたあの数年間に妊活をしていたら、今頃子供を産んでいたかもしれないな、と考えたりすることもありますが、不思議と後悔はしてないんですよね。
今の自分はなるべくしてなっているって考えで、いつどの選択をしても今は絶対に変わらないと思っているから。


色々不安に思うことはありますが、結局不安に思ったり悩んだりしても、その問題が解決することはないんですよね。
それを最近完全に理解しました。
もちろん今までも、そんなこと頭ではわかっていたんですが、止められなかった。
スーパーポジティブ・楽観主義者の夫に影響されて、だんだん自分もそんな方向に向いてきました。
不安に思ってストッパーをかけないで、何か起きたらその時に考えればいい。夫のおかげでこんな風に考えが変わりました。
子供のこともそう。不安に思っても何もできないのだから。
今は子供を産みたいという気持ちに気づいたのだから、それを大切にしたい。

とにかく、早く授かれますように!明日七夕なのでお願い事してみます🎋

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