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歯とがん予防の入り口:まずは歯肉炎・歯周病・虫歯を知ろう


口は体の入り口:歯を失うと健康も失う?


歯は噛むためだけでなく、
口が体の入り口という大切な役割を担っています。

この部分が不衛生だと、
食事や唾液とともに菌や炎症物質を
体に取りこんでしまう
かもしれません。

そして、歯を失えばしっかりかめなくなるため、
栄養や免疫力の低下を懸念する専門家も多い
です。

いわば「歯を失う=健康を失うリスク」
と考える理由はここにあります。

この記事の要約

1. 虫歯歯が溶けて抜歯が必要になる恐れがある

2. 歯肉炎歯ぐきが赤くなる初期段階で、
骨には影響がまだ及んでいない

3. 歯周病骨が溶けて、
歯を失うかもしれない深刻な状態


4. 大腸がんリスク14倍という研究があり、
歯周病が全身へ影響する可能性

5. 歯科を受診して自分の現状を知り、
ケアを始めることが健康を守る大切な第一歩

本記事は、「虫歯・歯肉炎・歯周病の違いは?
がん予防と関係あるの?」と思う方への導入です。

体の入り口である口のケアを軽視すると、
歯を失うだけでなく

全身にまで影響するリスクが考えられます。


#1. 虫歯:歯が溶ける病気


#1-1.メカニズム

• 菌が出す酸によって歯が溶かされ、
表面だけでなく内部にも進行

• 歯と歯の間から始まる虫歯は気づきにくく、
痛みが出る頃には大きく空洞になっている場合がある

#1-2.放置すると…

• 神経まで達すると強い痛み

• 根だけ残り、抜歯を検討しなければならないことも

#2. 歯肉炎:歯ぐきが赤くなる初期段階


#2-1.メカニズム

• 歯と歯ぐきの境目に菌が溜まり、炎症を起こす

• 歯みがき時に出血が見られることが多い

#2-2.放置すると…

• 歯ぐきの奥深くに汚れが入り込んでしまい、
普段の歯みがきでは取り除けなくなる

• 骨が溶ける“歯周病”へ移行する恐れ

歯肉炎の段階ではまだ骨までは

影響していないため、
ここでしっかりケアすれば
歯周病へ進む確率を下げられます。


#3. 歯周病:骨が溶けて汚れが溜まり、更に悪化しやすくなる


#3-1.メカニズム

• 歯肉炎が進行し、歯を支える骨まで菌の影響が及ぶ

• 歯ぐきの下に固まった汚れが増え、
自分で除去しにくくなる

#3-2.放置すると…

• 骨が溶けてその中に汚れが蓄積し、
更に悪化しやすくなる

• 歯がぐらぐらし、
最終的には抜け落ちるリスクが高まる

歯周病は痛みを感じる時には
かなり進んでいる場合もあり、

突然歯が揺れて受診すると
手遅れで抜歯しか選択肢がないケースも
見受けられます。


#4. 歯周病とがんリスク14倍?

#4-1.根拠あるデータ

• 2017年のHe等の研究
(Journal of Clinical Periodontology)で、
重度の歯周病がある人は
大腸がんリスクが14倍になると報告

#4-2.口から全身へ

• 歯周病による炎症や菌が血液・唾液を通じて
体に入りこみ、免疫を乱す可能性がある

数値や研究方法で異なることがありますが、
歯周病を軽視しない理由としては

十分にインパクトのある報告です。


#5. 虫歯とがんの可能性(脳血管疾患や心臓病とのデータあり)


#5-1.直接的な因果ははっきりしていない

• 虫歯がそのままがんを起こす決定的な証拠は
現段階では多く見つかっていない

#5-2.脳血管疾患や心臓病との関連データはある

• たとえば、口の中の清潔度が低い人は
脳卒中や心臓病のリスクが高まると示す研究報告がある

• 2008年のHolmlundら
(Journal of Periodontology)の観察研究では、
歯周状態が悪い人ほど冠動脈(心臓の血管)に
プラークがたまりやすい傾向が認められた

#5-3.今後の深掘り

• 虫歯とがんの直接的結びつきは解明されていないが、
口内環境の悪化が全身へ影響するデータは少なくない

• 今後、歯に関する記事を書くときに、
脳血管疾患・心臓病に絡めた口の健康テーマを
もう少し詳しく扱う予定

#6. まず何をすればいいの?

#6-1.歯医者さんでチェックすることがおすすめです

歯肉炎や歯周病、虫歯があるかどうか、
一度歯医者さんでチェックしてみるのは
いかがでしょうか。

痛みがなくても、実は歯ぐきの中に汚れが入り込み、
自分では落としきれないまま進行している
ケースがあります。

放置すると歯を失う危険や、
全身への影響が高まる可能性があるため、
現状を知ることはとても大切です。

#6-2. 痛みがない虫歯でも治療が必要になることも


症状がなくても虫歯が進んでいて、
歯医者さんで「かなり大きな穴が空いている」
と言われて驚く例は少なくありません。

虫歯や歯周病が見つからなければ
痛い治療はほとんどなく、
むしろ歯がきれいになって
気持ち良いと感じる人も多いです。

自分の口内環境をプロに見てもらい、
必要なら治療し、問題なければ
セルフケアのコツを教えてもらうだけでも、
がん予防を意識した
「歯を守る行動」の一歩になりそうです。

今後、歯に関連する記事を書く際には、
歯ブラシやフロスの具体的な使い方についても
しっかり解説する予定です。


まずは歯医者さんをきっかけに、口の中が

どうなっているかを把握してみてください。


まとめ

• 虫歯は歯が溶け、根だけ残れば抜歯を検討する可能性

• 歯肉炎は歯ぐきが赤くなる初期状態で、
早めにケアすれば歯周病へ進まずに済む

• 歯周病は骨まで溶ける深刻な病気で、
汚れがたまりさらに悪化しやすい

• 歯周病で大腸がんリスク14倍とする報告もあり、
口内環境の悪化が全身に影響するかもしれない

• 歯科受診+自宅ケアで歯を守り、
全身を守る大事な一歩に。

痛いイメージがある歯医者でも、
早期に行けばむしろ気持ち良いと感じるケースも多い

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今後も歯と全身の健康についてわかりやすく
発信していきます。

免責事項

• 本記事は歯科やがん予防に関する一般的な情報であり、
専門家の診断・治療に代わるものではありません。
• 個々の症状や状況に応じた判断は、
歯科医院や医療機関へご相談ください。
• がんリスクや数値は研究対象や方法によって
変わる場合があるため、参考情報としてご覧ください.

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