
シュヴァルツ城 トーナメント予選A・決勝レポ
2024年11月24日、千葉県は柏にひっそりと佇む城の扉が市民に向かって開かれた。その名も「シュヴァルツ城」。
城主・シュヴァルツに謁見すべく集った16名の大喜利プレイヤーたち。
シュヴァルツ擁する精鋭集団【シュヴァルツ軍】への入隊という恩賞に与ることを乞い願い、挑むは「全試合出場するシュヴァルツの代わりにみんなでレポを書くトーナメント」であった——。
この記事は、本トーナメントの予選Aブロックと決勝戦の様子をレポートするものです。
予選Aブロック
ルール
4名の挑戦者とシュヴァルツさん、計5名が出場する。
3分2題、審査員4名(次ブロック出場者)による単純加点審査。
2問の合計得票数が最も大きい1名が決勝戦に進出する。
出場者
物数
ワッショイサンバ
ばっは
コバヤシ
シュヴァルツ
1問目
「お腹が痛い」という語彙が無いがお腹が痛いことを伝えようとしているアホ山くん
定番となっている人物「アホ山くん」。
置かれた状況自体には変わったところのないシンプルなもの。
純粋に言い回しや言葉のおもしろさ、キャラクターの滑稽さが鍵を握ると思われるお題ですが、どちらかといえば「静」のイメージが強い正統派のプレイヤー5名はどのようにアプローチするのでしょうか。
おもな回答
目覚めてるのに目覚めそう(シュヴァルツ)
相手のお腹をさする(ばっは)
大ピンチ!(ワッショイサンバ)
食べちゃいけない虫食べたかも(コバヤシ)
今日はごはん少なめの日で(物数)
これってどう表現したらいいかな(ばっは)
大人になってこの気持ちを伝えたい……!(コバヤシ)
お腹のビッグバン(物数)
へそが終わる!(シュヴァルツ)
頭痛の下版です(ワッショイサンバ)
ドライバーある?(ばっは)
何某かの脅威が迫っている気配があるが、あいにくそれを表現する語彙を持たない!(シュヴァルツ)
初めて英語を見たときと同じ気持ち!(コバヤシ)
知っている現象を使って一生懸命伝えようとするアホ山くん、独特の語彙を持ち出して説明するアホ山くん、感覚に訴えるアホ山くん、語彙がないわけないだろなアホ山くんなど多種多様な回答がテンポよく飛び交いました。
5名とも印象的な回答がいくつも出ており、勝負はわかりません。この勢いのまま2問目へ!
2問目
異世界からやってきた騎士と結婚してみて、良かったところと悪かったところ
ファンタジー的な要素と結婚という実生活感の強い要素の組み合わせによるお題です。
良かったところと悪かったところ、という2パターンの攻め方があるのもポイントと思われますが、果たしてどんな戦いになるのか。
おもな回答
良かったところ:自分を「拙者」と呼ぶ
悪かったところ:子供の名前に「拙」をつける(シュヴァルツ)悪かったところ:成城石井を城だと思っている(ワッショイサンバ)
良かったところ:ブロックのベーコンを切ろうとして、ファイヤーソードでカリカリにした(シュヴァルツ)
悪かったところ:会社で説明するのが難しい(ワッショイサンバ)
悪かったところ:ジャムの瓶を開けてもらったら、蓋が粉々になった(物数)
悪かったところ:防災バッグに鎧を入れて持たせようとする(コバヤシ)
良かったところ:ドラゴンの剣で喜んでくれる(ワッショイサンバ)
悪かったところ:結婚で名字が変わった結果、「アルバーネ陽菜」になってしまった(コバヤシ)
良かったところ:変な薬でもちゃんと飲んでくれる(ばっは)
良かったところ:不機嫌なとき、頭の上に不機嫌のマークが出ている(物数)
良かったところ:北陸を馬鹿にしない(ばっは)
最悪だったところ:「ゼクシィ」を「呪文か?」と言った(ワッショイサンバ)
おのおのの「騎士」観、「結婚(生活)」観が垣間見えてとてもおもしろかったです。北陸?
結果、そして……
票数を合計した結果、なんとばっはさん、コバヤシさん、シュヴァルツさんの3名が同票に!
試合は延長戦へともつれ込みます。
延長戦は2分1問の印象審査。
お題終了後に、観覧者全員が1票ずつを投じて勝敗が決まります。
延長戦
彦摩呂の
グルメリポーター:0 親:100
の瞬間
こちらも定番の「彦摩呂」お題。彦摩呂が親の場面、見たことないよ。
グルメリポーター要素ゼロになった彦摩呂はいったいどうなってしまうのか……
おもな回答
崖から落ちそうになっている赤ちゃんと海鮮丼を前にして、赤ちゃんを助けた(コバヤシ)
子供をお腹に寝かせて「肉のベビーベッドや〜!」(シュヴァルツ)
子供が「宝石箱」と喋れるようになった(ばっは)
親の彦摩呂も彦摩呂なんだなあと思わされる回答もあれば、彦摩呂も彦摩呂以前に人なんだなと思わされる回答もありました。
崖から赤ちゃんと海鮮丼が落ちそうな状況って何?
さて、結果は…
結果
投票の結果、延長戦を制したのはコバヤシさん!
決勝へと歩を進めると同時に、予選Bブロックのレポートを担当することが決定しました。
コバヤシさんが執筆されたレポートはこちら↓
途中のあらすじ
そんなこんなで予選B〜Dブロックも進んでいきました。
それぞれからの決勝進出者はこちら
・Bブロック えのきときのこさん
・Cブロック 収蔵さん
・Dブロック はがね
さらに、予選敗退者を2ブロックに分け、敗者復活戦が行われました。
90秒の一問一答、7名横並びの激戦を制して勝ち上がったのは、
ニシダアツシさん
名切老父痰さん
の2名でした。
この6名を2ブロックに分け、それぞれシュヴァルツさんを加えた4名ずつで、本戦が行われました。
1問ずつ2問の印象審査による戦いから見事決勝に進出したのが、
ニシダアツシさん
えのきときのこさん
の2名!
さて、トーナメントもいよいよクライマックス、決勝戦へ……。
決勝戦
ルール
2名の決勝進出者とシュヴァルツさん、計3名が出場する。
3分1題、観覧者全員による1人1票の印象審査。
出場者
ニシダアツシ
えのきときのこ
シュヴァルツ
お題
沈みつつあるのに、乗客全員が「いつかこのことが映画とかになった時、主人公になりたい」と思っている豪華客船
少し複雑な状況設定です。全員が悲劇の主人公になることを夢見ている船内で、いったい何が起こるのでしょうか。
三者三様のアプローチが見られそうです!
おもな回答
一番最後に死なせてください!(えのきときのこ)
バイオリニストがちゃんと演奏をやめた(シュヴァルツ)
まだ子供が残ってる?! そうこなくっちゃ!(ニシダアツシ)
親友、中盤で沈んでくれ!(えのきときのこ)
私、唯一の日本人です!(ニシダアツシ)
船尾でポーズをとりながら救命ボートを探している(えのきときのこ)
主役ナルド・ディカプリオって言ってる奴がいて、絶対主役になれない(シュヴァルツ)
いろんなところで、カメラのポーズ(フレーミング)をしている(ニシダアツシ)
斜めになりながらもウォータープルーフの化粧をしている(シュヴァルツ)
沈みながらずっとトロフィーを持っている(ニシダアツシ)
さまざまな回答の乱打戦になり、大盛りあがりの一戦でした!
加点→印象というそこそこガチのトーナメント、その頂に立ち、シュヴァルツ軍への入隊を許されるプレイヤーは誰なのか……!!
結果
優勝は……城主であるシュヴァルツさん!!
いや強〜!!万雷の拍手が鳴り止まぬ中、優勝者はこう語りました。
出ずっぱりで消耗していましたが、最後に出力を持ってこれてよかったです
直近でも「ハイパーホッケー大喜利トーナメント」という瞬発力、戦略性、スタミナを要求される過酷な大会で優勝したばかりのシュヴァルツさん。
大喜利に向ける静かな情熱と、刀のような鋭い回答の切れ味、自身のアウトプットを精密にコントロールしきる器用を総動員して優勝を掴み取りました。おめでとうございます。
城主自身が優勝したため、このラウンドからのシュヴァルツ軍への入隊者は出ず(結果的には惜しい結果を残したニシダアツシさんが選ばれました)。
決勝の意気込みで「決勝進出の枠を潰すかもと思っていたがそうはいかなかった」と言っていたものの、結果的には自分で優勝しその格を見せつけてくれました。
これぞ一城の主……痺れるぜ
会の感想
そんなこんなでトーナメントは幕を閉じたわけですが、「シュヴァルツ城」自体はシュヴァルツさんのスタイルや人柄に特化した企画が目白押しで、どれも本当に楽しいものばかりでした。
緊張やプレッシャーがあったとは思いますが、参加者を迎え入れ見事駆け抜けたシュヴァルツさん、見事な企画準備と進行を遂げてくれたセトピアさんに深く感謝します!
参加者のみなさんもとてもバラエティに富んでいておもしろく、ご一緒できて嬉しかったです。
また一緒になった際にはぜひよろしくお願いします!
とりとめもないレポでしたが、お読みくださりありがとうございました。
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ちなみにトーナメントの他の試合や会全体の様子が詳しく知りたい方は、他の参加者の方々のレポートをご覧いただくとよいと思います。
全体のレポートをさっそく執筆された罪悪感さんのnoteのリンクを貼っておきます(筆が速すぎてすごい!)↓