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Xデザイン学校 #7
3ヶ月ぶりのXデザイン学校です。周囲は早くもクリスマスムードで飾りやイルミネーションが目につきます。
現状
課題となっている新規事業のアイデアはうまく収束せず相変わらず難航してます。提案内容も自分も地に足がついていない中で、確かなデータはこれまでの行動観察とリモートワークに関する調査結果。そこを元に再出発。
今回はインタビュー資料の途中経過をもって挑みました。ここ数ヶ月と今回の学びとしては、ユーザーのゴールとビジョンのお話を書けたらと思います。
行動とゴール
まず、3ヶ月間は読書の時間を増やしました。えぇ、決してゲームだけではございません。
最初に取り組んだモヤモヤは【「ユーザーの価値」って何?】ってところです。
人を視ること、UXD、大事だと思ってます。でも私たちが必死に探している「価値を感じるコト」って何を視て見つけたらいいんでしょ?
価値を「その人は何のために行動したのか?」と考えれば、いろいろな言葉で返ってくる。
でも、行動の理由そのものは「未来を予測した結果」です。
その人は、今までのどんな経験を元に、どんな未来を予測して(期待して)行動したのか?
そんなお話を聞けたらなぁと質問を設計をしてインタビューをしてきました。
個人的な疑問でいえば、今の社会では不足していたり、満足できていないことってなんだろ?技術も進化して、機能も充分そろってきている。知らないだけ?
ゴールとビジョン
インタビューで上手くゴールが見つけられたなら、ユーザーを導くデザインを考え、実装する人たちの出番です。
でも、ユーザーのゴールだけでは事業として成り立たないという、Xデザイン学校第2回でのコンセプトに近い内容を改めて考えさせられたのが今回のインプット。
gogoroという台湾のスタートアップ企業を例に、企業の持つビジョンについてお話を聞きました。
gogoroは、独自の充電ステーションによる、EVスクーターのバッテリーシステムを売りにしている企業。大切なのは、EVスクーターやバッテリーシステムの企業……ではなくエネルギー問題を考える企業だということ。
Technology is the Only Solution to Saving the Planet.
こういった考え、ビジョンを持つ企業が台湾でスタートしたのは、まず国民の足となっているガソリンスクーターをクリーンなEVスクーターへ変えること。
ユーザーのメリットからではなく、ビジョンを実現するために、ユーザーのメリットを提供してビジネスとしているのがポイントのよう。
企業のビジョンだけではユーザーの行動する(お金を払う)理由にはならないし、ユーザーのゴールをそのまま叶えるだけではビジネスとして提案が弱すぎる…
というよりユーザーのいいなりになるだけで、続かないというのが理由かもしれないです。
まぁ私は事業とかビジョンとか考えるより、どうやってゴールに導くかという所に力をいれた方が目に見えて役に立つので、ついそこばかりに力をいれたくなるのですが……
次の課題
企業の持っているビジョンを再考し、インタビューで見つけたユーザーのゴールを結びつける、そんな「ストーリーを作る」のが次回までの課題。
ビジョンとゴールを結ぶ、シナリオを作ることで実装形態を考えて、来月発表という形。
この日は口が滑ってアプリで実装してなんて言っちゃっけど…先に機械のイメージをつけようとするの今思えば本当に悪癖。造ることばっかり無意識に考えてます。
造ってみるのが目的なら、それでもいいかもしれんのですけど…
結局、ビジネスとUXDはそれぞれ攻め方が違う。まだ正しく理解したかどうかはわかりませんが、サービスデザインを学び始めた頃の「アウトサイドイン、インサイドアウト」の図が頭をよぎります。
だからといってデザイン思考はビジネスの役に立たないとは思っていなくて…共通しているのは、事実を調べ、偏見なく分析し、試作して、評価を受け止めることを繰り返し、変えていく。
変えていくのは、土台ごと潰して更地にして新しく作ることも含めていたのですが、ビジョンを目指して深めていくイメージに切り替わりました。
HCDサイクルを地道に繰り返して、回り道をしながらビジョンに近づけていく。
私は学校にデザイン思考や実践方法を学びにいっているというより、どうやらその精神を学びに通っているようです。(やっぱり宗教だ…)
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
書くことにはまだまだ慣れないし、学校も正直後3回しかないという気分ですが、なんとかやれることからやっていきます。