三脚調査
三脚について調べてみた。
※随時調査結果をUpdate
メーカー
Gitzo(ジッツォ)🇫🇷
Realy Right Stuff(RRS)🇺🇸
HUSKY(ハスキー)🇺🇸
sachtler(ザハトラー)🇩🇪
Manfrotto(マンフロット)🇮🇹
Velbon(ベルボン)🇯🇵
Leofoto(レオフォト)🇨🇳
SLIK(スリック)🇯🇵
Peak design(ピークデザイン)🇺🇸
Gitzo(ジッツォ)の三脚ラインナップ
ラインナップ概要
Gitzoの三脚は「ミニトラベラー」を除くと大きく3分類。
システマティック:大きく重いがどっしり
トラベラー:軽量コンパクト
マウンテニア:万能型
最大脚径に応じて「シリーズ」があり、0型〜5型と分類される。
パイプ径が大きいほど値が大きくなる。
0型:脚径21.7mm
1型:脚径25.3mm
2型:脚径29.0mm
3型:脚径32.9mm
4型:脚径37.0mm
5型:脚径41.0mm
製品型番で大体のスペックがわかるようになっている。
1〜2桁目:形式:GK(三脚+雲台)、GT(三脚)、GM(一脚)
3桁目 :脚径:0(0型)〜5(5型)
4桁目 :材質:3(アルミ)、5(カーボン)
5桁目 :段数:3(3段)〜6(6段)
6桁目 :世代:0(初代)、1(2代目)…
7桁目以降:種類:
T(トラベラー)
OT(オーシャントラベラー)
S(システマティック)
LVL(レベリング)
EX(エクスプローラー)
L(ロング)
LS(ロングシステマティック)
GTS(ジャイアントシステマティック)
つまり
「GT2545T」は
「形式"GT"+脚径"2"+材質"5"+段数"4"+世代"5"+種類"T"」だから
「2型(脚径29.0mm)カーボン素材4段のトラベラーシリーズ三脚。5世代目のモデル」ということ。
ラインナップ一覧
GitzoのHPより、記事記載時点のスペックを抜粋し、一覧表に整理した。
横串で確認した結果の雑感をピックアップする。
※漏れがあれば申し訳ない。。。
「トラベラー」は2型までで3型以降がない
「マウンテニア」は3型までで4型以降がない
「トラベラー」はアッパーディスク直径が最大でも42mmだが
「マウンテニア」は50mm〜60mm(構造上当然だが)「マウンテニア」は耐荷重が「トラベラー」の同型の約2倍
実機を触った印象
トラベラーのGT2545Tと、マウンテニアのGT3532・GT3542の3台を、RRSの自由雲台BH-55を装着し、Z9+70-200 f2.8の組合せで店頭で試してみた。
やはり2型は持ち運び面でだいぶ軽い印象で、数値のスペック以上に2型と3型には差があるなと感じた。また、4段と3段で大きさが天と地ほど印象が変わる。3段は長い!
だがそれ以上に意外だったのは、3段と4段の安定性の違いだ。GT3532・GT3542の2台で比較すると、圧倒的に3段(GT3532)が安定した。
正直、Z9+70-200 f2.8の組合せであればトラベラー(つまり2型4段)でもスペック上は充分だし、無理してる感じはない。
だが雲台を操作したり少し触った時の揺れが収束するスピードは、同じ4段の2型と3型での比較はそこまで大きくなく、寧ろ同じ3型の3段と4段の比較で顕著に違った。
3型3段の安定感が半端ではない。
これは雲台やカメラを載せなくても何となく分かっていたが、触った時のブルブル振動がビタっと止まるあの感じ。良き…。メチャメチャ安心感があった。
用途を踏まえた検討
私は現在、自然風景や夜景の長時間露光用途で三脚を使いたいなぁと思っている。
先日、自然風景に赴く時間がなくて、妥協で久々に都会の夜景写真撮影に臨んだ。お台場から海を入れて、夕陽と夜景のレインボーブリッジまわりを撮ってみた。
H&Yの角型フィルターセットに入っていたND1000も遊びで試してみたかった。滝とかも撮りたいし、予行演習として。
結論、SSが普通(1/100より早い)の場合はそこまで意識しないが、10秒なり30秒なりになってきた場合、顕著に三脚と雲台の性能が出た。当然だが。
具体的にはシャッターを押す瞬間のブレと、押した後の風。あとは雲台の性能?による「じんわりブレ」。
今保持しているのはLeofotoのトラベル三脚(MKELES5CF-BH)と中華の安い自由雲台で、Z9やZ8と大三元レンズを載せた場合、長時間露光と関係なくかなり厳しいというのがあるが、コイツはかなり優秀な印象だが、ジワジワとズレていくことがわかった。
垂直方向での対荷重、ひっくり返らないかどうか、という観点では問題ないが、水平であっても、かなり強く締めても、ゆーっくり動いてしまう。多分1,2mmの世界だが、何度もアングルなり縦横位置を切り替えながら長時間露光撮影を繰り返していて気づいた。
これが「余裕の有無」か…と悟った。
確かにスペック上は充分なのだが、メチャクチャ余裕のある中(例えば対荷重20kg)での3kgと、対荷重4kgの中の3kgではこの辺りに差が出る。
そもそも「対荷重」という数値自体当てにならない。何を以て「耐えられている」とするかは販売元が決めちゃっているのだがら、自分に厳しいメーカーとそうでないメーカーにより、定義に差が出るのだから。
あとシンプルに物理構造上、ほっそい足は不利に決まっているし、段数が多いより少ない方が安定する。当たり前だ。このあたりは見た感じ無理してるかどうか?という印象かなり重要じゃないかと思った。
さてはて、もはやGitzoのマウンテニアの3型3段しか見えなくなってきたが、コイツって飛行機で機内持ち込みできるんだろうか?