おじさんのキャリアは危機だらけ【キャリコンサロン編集部】
おじさん(小父さん)。国語辞典によると「中年以上の他人の男性に対して軽い親しみを込めて使う呼称」とのこと。こんなおじさん達のキャリアは危機でいっぱいです。
皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。国家資格キャリアコンサルタントとIT企業マネージャーとの二刀流で活動しています。
キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加させていただいております。私は水曜日担当です。
今週のお題は「おじさんのキャリアについて」です。
今回は若い方々に全く読んでもらえそうもないテーマだと危機感を感じております。
若い男性の皆さ〜ん、みんないつかはおじさんになるんですよ!
なので、ちょっとだけでも読んでもらえたら幸いです。
◆おじさんの定義について
そもそもおじさんって何歳から何歳までなんでしょうか?
博報堂生活総合研究所の2020年調査によると「おじさん」の年齢は
43.24歳 ~ 68.66歳
だそうです。
約25年間・四半世紀もの間「おじさん」として生きることになるんですね。
もう少し細かく分類すると、
43歳~55歳が「おじさん時代前期」
56歳~68歳が「おじさん時代後期」
と定義することができますかね。
私は現在51歳なのでおじさん歴8年、「おじさん時代前期」を生きていることになります。
◆おじさん時代の危機とは?
このように定義されたおじさん達のキャリアを考えるにあたって、キャリア理論家であるレビンソン(Levinson,D.J.)の「人生のライフサイクル」を取り上げてみます。
レビンソンは人生のライフサイクルにはほぼ共通の段階と危機(過渡期)が存在することを示しました。
これを見ると43歳から68歳おじさん時代は危機だらけです。どのような危機が発生するのか見てみましょう。
◆「おじさん時代前期」の危機例
仕事の役割が管理職・リーダーとなり仕事の負担が重くなる
能力開発上の設定がしにくくなる。能力の停滞を感じてくる
子供の教育や親の介護など家庭における責任も重くなる
体力や自分の能力についての限界感を感じてくる
自分の価値感と現実との乖離を感じ、キャリア上の葛藤が生じる
◆「おじさん時代後期」の危機例
仕事上での権力・責任が無くなることでの気力の低下
現在の職場以外での活動の場所が無く孤立化する
仕事以外での満足感を見出すことができない
「まだまだやれる」という気持ちがあるが満足な仕事が見つからない
やり甲斐の無い仕事への勤労による気力の低下
◆自身に起こる環境変化を考えてみよう
次々と襲い掛かる「おじさんのキャリア危機」に葛藤・抵抗し、戦い続けていると疲弊し、最後は生きる気力もなくなってしまうかもしれません。
私も上記に述べた「おじさん時代前期」の危機については全て思い当たることがありました。
現在、辛うじてこれらの危機に対して対処できておりますが、おじさん時代に突入する前にもっと備えをしておけば良かったなあと反省しております。
「備えあれば患いなし」では無いですけど、まずは自身に起こる環境変化を考えてみませんか?
皆さんが環境変化を考えることを手助けするツールとして「環境変化を考えるシート」というものを厚生労働省が提供しています。
◆環境変化を考えるシート
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000198696.pdf
このシートを使うと、
「社会・経済」「自社・業界」
「仕事・職場」「個人・家族」
のカテゴリーに分けて、「現在起こっている変化」「今後予想される変化」を整理することができますよ!
環境変化を考えるシート記載例(厚生労働省HPより抜粋)
「どう分析していけばいいのか分からない」
「分析してもその後どうすりゃあいいの?」
と思っている皆さん、ぜひ我々キャリアコンサルタントにご相談してみてくださいね。
一緒に危機を飛び越えましょう!
ではまた!
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