別れとは出会いがスタートする場所である【キャリコンサロン編集部】
もうすっかり春ですね。春と言えば別れと出会いが交錯する季節でもあります。でも別れをきちんと処理しておかないと素敵な出会いに巡り会えないかもしれないですよ。
皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。キャリアコンサルタントの世界をnoteで明るく楽しく共有させていただいてます。
キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加させていただいております。
私は水曜日担当です。
今週のお題は「出会いと別れ」
久しぶりのB'zネタ登場です。
アルバム「The 7th Blues」の中に「MY SAD LOVE」という曲があります。
「イケない全部忘れてベイビー、そして俺を抱いて。My Sad Love~♪♪」
と、前の彼氏のことが忘れられない彼女とのビミョーな恋愛を唄ったポップナンバーです。
この恋愛の行方はいったいどうなるんでしょうか?
キャリコン理論的に言うと、このままでは残念ながら成就しないと思われます。
と言うのも、彼女は最初の別れをきちんと処理しきれていないからです。
今回は別れをきちんと処理し、新しい出会いをスタートさせるためのキャリア理論を紹介しようと思います。
それがブリッジスの「トランジション3段階理論」です。
◆トランジション3段階理論
トランジションとは「転機」「転換点」などと訳されます。
心理学者であるブリッジス(Bridges,W.)は人間の転機のプロセスを
第1段階:終焉(何かが終わるとき)
第2段階:中立圏(ニュートラル・ゾーン)
第3段階:開始(何かが始まるとき)
という3つの段階に分けて考えることを推奨しています。
「終わりから転機が始まる」という考え方が面白いですよね。
◆中立圏(ニュートラル・ゾーン)が重要
人生の様々なイベントにより、これまで慣れ親しんできた環境・人間関係・役割等とのお別れが起こります。
そうすると昔の現実が色あせ、過去の自分に自信がもてなくなる。
そして進むべき方向がわからなくなり、ただ立ち止まっているような感覚に陥いることもあります。
この段階が「中立圏(ニュートラル・ゾーン)」です。
この段階をうまく処理できないと良い出会いがスタートしません。
私の身近な例をお話すると、
私と同じ時期に今の会社に転職してきた人がいたのですが、その人は転職後も事あるごとに以前の会社の不満を吐き出していました。
以前の会社との別れをきちんと処理しきれなかったのでしょう。
そうしているうちに、その不満の矛先が今の会社に向いてしまい孤立することに。
結局、その人は短い期間で会社を退職することになったのです。
◆別れをきちんと処理しよう
「中立圏(ニュートラル・ゾーン)」からの脱出する方法として、
一人旅に出て、静かな場所で自分とじっくり対話する
ことをお勧めします。
これまで自分はどうやって生きてきたのか?
これから自分のやりたいことは何なのか?
もし今死んでしまったら心残りは何なのか?
などについて自分と対話してください。できたらノートなどに書き留めておくとより効果的です。
「一人旅はちょっと・・・」という方は、散歩やジョギングなどを活用してもらっても問題ありません。
私も数年前にちょっとした「中立圏(ニュートラル・ゾーン)」に入ってしまった時、ジョギング中に自分と対話をしていました。
そしてこの状態から脱出して出会ったのが
「キャリアコンサルタント」だったのです!
いかがでしたでしょうか?
人は様々なイベントの中で必ず何かとお別れすることなります。
このお別れをきちんと処理することで素敵な出会いと巡り会えるのです。
別れとは出会いがスタートする場所なんです!
かくいう私もこの4月に9年間やってきたマネージャー職から異動します。
今の職務としっかりとお別れして、新しい出会いと巡り会えるようにしたいですね。
ではまた!
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