Money:利息42%の錬金術?
「利息42%の儲け話」なんて聞くと、どこぞの投資詐欺の話みたいで胡散臭さが満載ですが、今回はFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強で学んだ内容です。
こんにちは!
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。国家資格キャリアコンサルタントとIT企業マネージャーとの二刀流で活動しています。
「マネ~♪ マネー チェンジ エブリシング~♪」
「いつかアイツの足元にビッグマネー叩きつけてやる!」
という屈折した歌詞の浜田省吾「Money」を突然思い出しました。
キャリコンの幅を広げる為に挑戦したFP(ファイナンシャルプランナー)技能士3級試験から1か月以上が経過。
そろそろ2級試験に向けて勉強を再開しないと思う今日この頃です。
という訳で、今回はFPシリーズ第2回をお届けします。
今回はもらえる年金額が42%増えるという話です。
◆公的年金の仕組みについて
本題に行く前にちょっとだけ年金の仕組みをおさらいしましょう。
・第1号被保険者
自営業者や学生などが国民年金に加入しています。毎月16,610円の保険料を払います。
・第2号被保険者
会社員や公務員が国民年金&厚生年金保険に加入しています。保険料は収入の18.30%を労使で折半しています。
・第3号被保険者
第2号被保険者に扶養されている配偶者。保険料の負担はありません。
年金のもらい方は、「老齢年金」「障害年金」「遺族年金」の3通りがあります。
私達に一番身近な年金は「老齢年金」です。65歳までに達した時点から給付されます。
2021年度は国民年金からは満額で年間780,900円が給付されます。会社員・公務員はこれに加えて厚生年金からも給付されます。
年金がどれぐらいもらえるかは、
・毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」
・ねんきんネット(登録が必要)
で確認することができます。
◆老齢年金の繰上げ・繰下げ制度
老齢年金が給付される年齢は原則65歳ですが、
・65歳よりも前に受給できる「繰上げ受給」
・65歳以降に受給開始を延ばす「繰下げ受給」
というものがあります。
・繰上げ受給
60歳から64歳までのうちに年金の受取りを開始
受給金額は「繰り上げた月数×0.5%」に減額される
・繰下げ受給
66歳から70歳までのうちに年金の受取りを開始
受給金額は「繰り下げた月数×0.7%」に増額される
70歳まで受給開始を遅らせた場合には、
5年(60か月) × 0.7% = 42%
もらえる年金額が42%増えることになります!
私の年金定期便を確認したところ、ちゃんとそう書いてありました!
◆ホントにお得なの?
「42%も増えるんだ。スゲー!」
と思ってしまいますが、ホントにお得なのか計算をしてみました。
男性の平均寿命である82歳時点、女性の平均寿命で88歳時点で受け取る総額を以下の表にまとめてます。
82歳時点だと繰り下げてもほとんどお得感は無いようです。
88歳まで生きると2.56年分多く受け取ることになり、かなりのお得感が出てきますね。
一方で受給開始年齢を早めた場合、長く生きれば生きるほど損することになるので避けた方が良さそうです。
また、配偶者が一定の年齢に達するまでは家族手当が支給されますが、繰り下げた場合には支給されないケースもありますので注意が必要です。
◆まとめ
利息42%の錬金術いかがでしたでしょうか?
・老齢年金には「繰上げ受給」と「繰下げ受給」の仕組みがある。
・繰り下げた場合、受給額が最大42%増加する
・長く生きるほど繰下げた場合のお得感が増す
2021年4月に「高年齢者雇用安定法」が改正され、企業が70歳までの雇用を確保することを「努力義務」としました。
いづれは70歳まで働くことが当たり前の世の中がやってくると思います。将来のキャリアを考える時にはマネーの知識が必須となるでしょう。
皆さんのキャリア&マネーの支援ができるキャリアコンサルタントとして引き続き自己研鑽して参りたいと思います。
ではまた!
※お知らせ
FP(ファイナンシャルプランナー)としての第1回の記事も良かったらご覧ください。