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外れない脚付きマットレス(無印)の脚のネジを救う恐竜

外れないネジ

脚付きマットレスの脚が外れなかった。

無印の脚付きマットレスはフレームにナットが固定されている。
木でできた脚にはシャフト(ネジ)が飛び出ており、そのシャフトをくるくる回してフレームにはめる構造である。

外す時も同様に……とはいかなかった。
ある脚はナットがフレームから外れ、ベアリングのように空回りをする。
ある脚は外そうとして脚を回すと、シャフトはそのままに木が抜けてゆく。

これはそんな外れない脚に対する奮闘記である。

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新しい脚を買う

運良く外れた脚を見てみると、ネジがやや曲がっている。

長年の使用によりネジが湾曲しているようで、完全にロックされており、外すことができない。
恐らくの発端は強く締めすぎたことであるのだと思われる。中で木が削れ、湾曲しやすく、抜けやすくなったのだと推測した。

曲がっているのは仕方ない。無印では脚だけを買うことができるので、脚を買う。公式サイトよりもAmazonの方が早く届くので、一円高いがAmazonで購入した。
(※プライム会員)

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Amazon: 無印良品 木製脚・26cm/ナチュラル(M8) 4本組 02529444

また新しい脚を取り付ける際、脚と一体になって回るナットも、再びフレームに固定しなければならない。金属同士の接着なので、アロンアルファで十分な強度になると判断した。

Amazon: コニシ ボンド アロンアルフア EXTRA速効多用途スリム #04613 2g

翌日には必ずベッドを再度組み立てる決意をして、荷物を待った。

ペンチで押さえる

ナットが固定されてない時、まず試すのはナットをペンチで押さえることである。1人がナットを押さえ、もう1人は脚を回すことで、空回りを抑える。
しかしここで無印の脚付きマットレスの罠にかかる。

まずナットが丸い。ペンチでは思うように力が加わらなかった。
またナットの位置も、金具の枠や縁のせいで斜めからしかペンチを差し込めず、その点でも力を入れられない。

なんとか差し込んで押さえて脚を回すことによる結末は、
脚の木がシャフトから抜けてゆくことであった。

脚とシャフトを再固定する

脚には半分タッピングネジ、半分ネジ(M8)になっているシャフトが刺さっている。

シャフトと脚が外れたなら、再度固定すれば良いだけのことである。
ただし我々には睡眠が掛かっている。木工用ボンドが固まるのを待つ時間はない。

木に刺さっている部分を少し抜き、アロンアルファを塗りながら再度締める。

内側なのでちょっと長めに、10分程度待つ。
しかし結果はあえなく惨敗。

そもそもタッピングネジが一度通った穴である。恐らく穴が拡大しすぎており、十分な強度を得られない。

そこで一度全部抜き、別の位置に穴を開けて再挑戦するも、再び敗北。
木と金属はアロンアルファでは十分な強度を得られないのだろうか……

シャフトを回す

ネジを抜きたいだけである。木が外れてもシャフトを回せばよい。

ネジが曲がっていることは発覚している。どちらにせよ脚は買わねばならない。
ネジ穴を潰す覚悟でペンチで掴んで回してみる。

ただやはり脚より径の小さいシャフトを回すことなどできるはずもない。モーメントが必要である。

シャフトはM8(直径8mm)である。バネワッシャーで挟み込み、ハンドルをつけることも考えた。
しかし木側に刺さっているのはタッピングネジであり、ナットを通すことができない。

どうにかネジを回したい……ネジを回したい……そんな時に必要なのはあの恐竜である。

ネジザウルス

ネジザウルスとは、なめたネジを抜くための工具である。ネジを挟む様子が恐竜(というかワニ?)っぽい🦖
※ ヘッダ参照

ネジザウルスは所持していなかったので、ホームセンターに出かけた。ネジザウルスなような工具が色々売られていた。

今回最終的に購入したのはネジザウルス vp-1 バイスザウルスである。通常のネジザウルスの進化系とのことでこちらに決めた。2000円ちょい程度であったと思う。

Amazon: エンジニア ネジザウルスVP-1 バイスザウルス 小 φ3~9.5mm用 PZ-64

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調べてみると、他社製品はもちろん、ネジザウルスだけさまざまな種類があり、それぞれ用途に適したものがあるようだ。液体タイプまでネジザウルスである。

参考: ネジザウルス

バイスザウルスはロック機能が付いており、がっちりホールドすることができる。

横からタッピングネジの突起を完全に潰してからホールドすると、かなりがっつり固まった。
※ 通常用途だと頭を縦にホールドすることが多いと思うが、今回はシャフトがあるので横向きに掴んだ

これはいけると確信したのも束の間、ナットが固定されていないのである。ナットをペンチで押さえても全然力が足りない。
両方ともネジザウルスで止めるしかない……しかしそれをすると出費がベッドフレーム代に漸近してゆく……

その前に一つ、アロンアルファに頼ってみることにした。

アロンアルファによる馬鹿力

アロンアルファは6~7滴で1tの重機をも持ち上げることができる。すごすぎる。

参考: 二度づけ厳禁!?アロンアルフアの適量は?

新品の脚をつける時にナットを固定しようと思って買ったアロンアルファであったが、この段階で固定することで、もしかしたらネジザウルスレベルのパワーを出せるかもしれない。そんな可能性にかけて先にアロンアルファを使用した。

アロンアルファがネジまで浸透してしまえばもう固定され、一巻の終わりである。
慎重を期して、固定する。

アロンアルファのコツは、少しずつ垂らすことである。空気中の水分により固まるので、多く流すと表面だけ固まってしまう。

両面から合計10滴ぐらい垂らし、万全を期して10分くらいおく。
ネジも少しでも滑りをよくするため、暖簾に腕押し、5-56を流し込む。

Amazon: KURE(呉工業) 5-56 (430ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤 [ 品番 ] 1005 [HTRC2.1]

もうこれで取れなかったらシャフトを叩き割ろうかなんて考えていた、そんな中でのトライアルである。

ネジザウルスで何度もロックし直した。タッピングネジの潰しが足りず、うまく固定できなかったからである。掴んでは回し、掴んでは回しを繰り返した。

ネジが折れたらもう取れなくなるので、回す時にも変な力がかからないように気をつける。

そしてようやくきっちりホールドできた時、遂にネジは回った。
ネジザウルスとアロンアルファの勝利である。

今月こんなに嬉しかった瞬間は他にない。

新品の脚をつける

新品の脚のシャフトは真っ直ぐである。今までの苦労が嘘のようにするすると入った。

回らない苦労の後は、何十倍も気持ちよかった。そしてその疲れをまさに組み上がったベッドに癒してもらって
本当の戦いの終わりとなった。

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