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親と敵対する事避け、自分の要望を通した娘の賢すぎる戦略~一番最初の誰も不幸にしない嘘
今日も子育てエピソードです。
あれは、娘が年中の頃の話です。
娘の園には、元々指定の上履きと外履きがあって、娘の入園の年から外履きが自由化されました。でも、その指定の外履きは、防水加工された面積広めの上履きみたいな、800円でとても安価なのに機能性に優れていたので、入園時に3年分買ってしまって、本人が嫌だと言い出したら、好きな靴に変えようという方針を立てました。
で、年少の時は特に何も主張はなく、その外履きだけで、通園しました。
年中になったある日、娘が「外履きが無くなった」と、帰ってから突然言い出したのです。
外履きを履いて帰ってきてるので、無くなるはずはありません。小芝居に付き合い、玄関に行き、「ほんとだ、ないねー」とやり取りをし、「どうしたんだろうね?知ってる?」と聞いてみても、目線を合わせません。
あー自分で隠したなぁ、と分かるのですが、みんながかわいい靴を履いている中自分だけみすぼらしい園ズックでは嫌だったのでしょう。
じゃあ、明日困るから、買いに行こう!
と、そのまま買い物に連れていき、好きな靴を買ってやりました。
3日後、お風呂場の引き出しから、綺麗に並んだ園ズックが出てきました。
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娘に「可愛いの履いていきたいって言ってくれたらいいじゃん?ママ怒らないよ?」と一応言ってみたものの、シュンとして本音を話そうとはしません。
嘘つく事は悪いことだと叱るのは簡単ですが、私は娘が娘なりに考えた、私と対立せずに、自分の希望を叶える方法を罪悪感と共に身につけた事を嬉しく思いました。
情緒が育って居るなと、初めての誰も不幸にならない嘘を付いたことが嬉しかったです。
しゃがんでよく目をみて話、娘をおこらないよ?みんなと同じ可愛い靴履いて行きたいって普通の気持ちだもん。と理由を説明し、決して娘の気持ちを否定しませんでした。
でも雨の日には、大事な靴が汚れちゃうから、雨の日だけは、この靴履いてくれる?と聞いたら、小さく頷きました。
なので雨の日には、園ズックを履いて行くという条件付き合意で、平和に、園ズックから、自分の選んだ好きな靴に移行しました。
私は自分が子どものとき、親に何かをして欲しいと要望する度ボコボコにされて来たので、(ボコボコにしてから買い与えられるという意味がわからない行動を取られました)そういう事はしたくなかった。
周りの常識は流動的に変わり、コンポを買って貰う時もらポケベルを買ってもらうときも、最初のPHSを買ってもらう時も、毎回ボコボコにされました。
でもなぜか、翌日には買ってくれた。
親も1晩考えて、必要な事は理解出来るみたいです。
とりあえず激昂する、という手順がなければいいのになぁと思っていたので、私は怒らなかったです。
嘘をつくことは良くない事かもしれない、でも、誰も不幸にしない嘘なら、そんな複雑な、相手の心理を想像出来るようになってるって、すごい成長じゃん?
正面から、可愛い靴私も買って欲しいって言ったら、私にすぐ賛成されるか?反対されるか?彼女の中で100%賛成されると思えなかったのでしょう。
そういう不安と闘いながら、どうしたらママと対立せずに、自分の要望を通すことができるか?子どもなりの想像力の発達だと、相手の気持ちを考えられる子に育ってると、私は嬉しかったです。
乱雑にされる訳もなく、元々入っていた服を汚さないように避けて、綺麗に並べてしまってあるの見たら。悪いことしてるかもな、って彼女の心境がありありとわかるじゃないですか。
嘘つく事は悪いことだと叱るより、ママの感情を想像できて、悪い方になったら?と考えられて、対立を避ける方法を取った、我が子の最初の嘘を私は嬉しく思いました。
そんな私のしてきた教育の話は全てこちらに書きましたので、興味のある方は読んでみてください。
そもそも私が教育をどのように考えているか?の部分だけ無料公開してるので、良かったら、そこだけでも読んでみて、興味を持って貰えたら、買ってください。
今日も広告目的なので、短めです。
よろしくお願い致します!
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