学校の常識について考えたい!<その2>ー給食のあり方ー
現在の小学校の大半は同じ教室で同じ学習を多くの子どもが一斉に受けるという一斉指導を行っている。
しかし、時代は、合理的配慮だとか、個別最適な学習だとか、
個人に重きを置かれ始めている。
その考え方は好きなのだが、現場でどこまで実現しているのだろうか。
学校給食の矛盾
平成29年度に改訂した学習指導要領にて、
「学校における食育の推進に関する指導を各教科の特質に応じて適切に行うように努めること(一部要約)」
と明記されている。
いわば、学校の授業で食育をしなさいと文科省から言われている。
今回は食育について問題提起したい。
学校給食の食品廃棄量
環境省が2015年に行った調査では、平成25年度で児童・生徒1人当たり約17.2㎏の食品廃棄物が発生していることがわかっている。
具体的にどれくらいの量かはわからないが、相当多くの食品が捨てられていることがわかる。文部科学省が2019年度に行った学校基本調査を見ると、小中の児童生徒数を合わせると約1000万人弱である。
単純計算をすると、17万2千トンもの食品が捨てられていることになる――ー
苦々しい経験(今は笑い話です)
僕には小学校2年生にある苦々しい経験があります。
当時の僕は給食に出てくる子持ちししゃもに悩まされていました。とにかく嫌いでした。なのに、学校で食べないといけなかったのです。
当時の担任の先生は、給食指導が厳しく、残すことを許してはくれませんでした。
ある日、毎度全然ししゃもを食べない僕に堪忍袋の緒が切れたのでしょう。こう言ったのです。
「食べるまで次のことはさせない。とにかく食べなさい。」と。
戦いは長きにわたりました。皆が食器を返し、給食当番が給食室へ行き、帰ってきて掃除が始まっても僕はまだししゃもを食べていました。
終わりは突然でした。ししゃもを食べ続けたあまりの気持ち悪さに嘔吐してしまったのです。
それはトラウマとなりました―――
以後、この経験は僕の食育の在り方に大きく影響していくのです。
つづく
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