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北海道フリーパスで一人旅③旭川〜網走〜札幌〜新千歳


【3日目】旭川〜網走

冬の北海道鉄道旅3日目は、旭川からスタート。

今日は緑色部分を旅します

第一弾はこちら↓


第二弾はこちら↓

https://note.com/ha0905ma/n/n2e42c23a866d%0A


旭川から特急オホーツクに乗って、網走へ。帰りは札幌まで向かいます。

特急オホーツク

今日も出発は旭川から。

相変わらず旭川の駅と街並みはキレイです(n回目)。

駅前。稚内よりは雪が少ない。
8:31の特急オホーツク1号網走行きに乗ります
札幌からやってきた特急オホーツク

車内の空席率は20%くらいという感じで、昨日の稚内行きよりもはるかに高い乗車率でした。(景色を見るために事前に窓側の席を予約しておいて良かった)。外国人観光客も本当に多かったです。

恒例の途中駅紹介。

上川駅
白滝駅
遠軽駅

遠軽駅からは進行方向が変わります。そうとは知らず、網走湖が見える左側の景色を楽しみたくて左側の窓側の席を押さえていたのですが、最初が左側だと遠軽駅以降は右側になるんですね…(いずれにせよ景色を楽しめることには変わりはないのですが)。大きな学びです。

遠軽駅では、前後の方と相談しながら座席を回転させる必要があります。そうしないと後ろ向きに乗車することになります。

野生動物が線路内を立ち入ることの多い北海道ではスピードの強弱が激しく、乗り物酔いをしやすい私にとっては後ろ向きスタートは少し不安がありました。

そんな不安が的中します。2つ後ろの方が、座席の向きを変えることを頑なに拒否したのです。私の1つ後ろの方が少し困った様子。なのでそれにつられて私と1つ後ろの方は、進行方向を背にしたまま乗っていました。(私の前の方にも影響が出ると思っていたのですが、眠りについておられたのでそこまで大きな影響はなかったと思います)。

数分後、1つ後ろの方が席を移動された(※私が圧力をかけたわけではない)ので、しばらくして私は席を回転させて無事に進行方向に向きを変えて乗車し続けられました。

数分ほど逆方向を向いて電車に乗っていただけで吐き気がしたので、私は相当乗り物酔いをしやすい生き物だと痛感しました。向きを変えることができて随分楽になりました。本当に良かった。。

こんな時のためにも、旭川から網走に向かう電車はその車両の1番後ろの席を確保しておくことをオススメします。

留辺蘂駅
美幌駅
女満別駅

無事に網走駅につきました!

特急オホーツク号。ここまで連れてきてくれてありがとう。
歴史を感じる網走駅
これから監獄へ向かいます。

網走監獄

まずは網走監獄へと向かいます。

網走駅からバスで向かうのですが、バス停は牛丼チェーンのすき家の前にあります。

網走監獄で撮ったバス時刻表

めちゃくちゃ並んでましたがなんとか全員乗車することができました。『あばしりフリーパス』なるものがあるようです。事前に確認しておけばもう少しお得に観光できたのかもしれません。詳細はこちら↓

バスに乗って10分ちょっとで網走監獄に到着しました。

入口。団体客が多すぎる
入館料は1500円です。

さて、まずは監獄に入る前に腹ごしらえです。やってきたのは網走監獄の入口の手前にある監獄食堂。

博物館に入る前にあります

ここでは現在の網走刑務所で収容者が食べているものを再現しているとのことでした。

今日は月曜日でしたが多くの観光客が来られていました。私の前に3~4組ほど並んでいたため、ボードに名前を書いて10分ほど待つことにしました。名前が呼ばれたら、食券を購入します。ここでは現金のみ。

今回は『監獄食B』というホッケ定食をいただくことにしました。監獄食Aというのはサンマ定食、他にもカレーやラーメンなどもありました。

監獄食B(950円)

普通に美味しくて、いつもの私の食事よりも品数が多いような気がします。。。

お腹も満たされ、いよいよ博物館の中へと入ります。

気温計はマイナス5℃を指しています。
正門

網走監獄は、旧網走刑務所の建物などを屋外保存し、展示している博物館です。正門や浴場などもリアルに再現されています。

明治時代にロシアからの攻撃や植民地化を恐れ、北海道の開拓を急ピッチで進める必要がありました。そこで北海道の守りを固めるための開拓をしたのが、多くの囚人でした。大きな道路工事の拠点として網走刑務所が使われており、その過酷な労働から多くの犠牲もあったようです。

今こうして不自由なく北海道に観光で訪れることができるのも、先人の囚人のおかげでもありますね。知らなかった。。。

ここから5つの廊下があり全ても見張ることができます。
廊下
独居房
暖房器具。冬は氷点下10℃以上になることもあったようでした。
この歴史館も見応えがありました
※スキー場ではありません

オホーツク流氷館

つづいて、網走監獄からバスで1駅先に行ったところにある「オホーツク流氷館」に行きました。

実際の流氷は見れなかったので、ここで流氷を見る擬似体験なんかができればと思っていました。

入場料は990円

まずは流氷シアターなるものがあったので、流氷を映像で見ました。2月の中旬から3月に見頃だとのことですが、温暖化の影響もあり年々流氷の数は減っているとのこと。。。

次に流氷体感テラスに入ります。マイナス15℃の室内で本物の流氷に触れ、 濡れたタオルを振り回して凍らせる「シバレ体験」が目玉とのことです。

室温は-15.4℃。風がないのでそこまで寒く感じない。
みんなタオルをぐるぐる回しています
ソロでタオルを振り回す男(30)

最後に屋上の展望テラスへ。オホーツク海側だけでなく、反対側の網走湖側も見ることができます。知床のほうまで見れるようですが、あいにく外は霞んで遠くまで見れません。

オホーツク海側
網走湖

網走→札幌へ

さて、オホーツク流氷館も楽しめたので、いよいよ網走駅へと帰ることにしました。バスはあらかじめ調べていた時刻表ちょうどに到着。網走駅へと向かいます。

ちなみにこの網走を走るバスはPayPayなどのQR決済ができました。整理券を取るあたりのところにQRがありますので読み取り、降車の際に支払うという流れでした。

駅員さんが滑りやすい階段の氷を剥がしてくれてました。寒い中お疲れさまです。

相変わらず北海道は薄暗くなるのが早いです。電車の出発まではあと1時間ほどあるので、駅の近くのすき家で軽く牛丼を食べました。せっかく網走に来たのに牛丼か…と思うかもしれませんが、網走駅の近くにはコンビニもありません。自動販売機か駅弁を買うところがあるくらいでした。

すき家で牛丼を食べて、駅の待合室で電車を待ちました。飲み物と駅弁も買って、準備万端です(何回食べるんだという感じですよね…)。

札幌へと向かいます。

これがこの旅最後の特急になるのか、と思うと少し寂しい気持ちになりますね…。

駅で売ってた帆立弁当。

約5時間の長旅で、途中の遠軽駅で座席の向きを変えるという恒例行事も難なくこなし、札幌駅を目指します。

電車の外は真っ暗なので、読書をするか睡眠を取るかご飯を食べるかしかできないので、この旅では本当に読書が捗りました。4冊くらいは読めたと思います。

無事に札幌駅に着き、今日の宿であるカプセルホテルに向かいます。今日はシャワーを浴びてさっと寝て、明日の朝の便で大阪に帰ります。

【4日目】札幌〜新千歳〜帰路へ


さて最終日になりました。今日は帰るだけ。カプセルホテルでもよく寝れました。無事起床。

朝のすすきの。ブラックニッカおじさん

新千歳へつきました。朝の新千歳空港は混み合うので、余裕を持った行動をオススメします。

いよいよ旅の終了ということで、北海道フリーパスの振り返りをして締めたいと思います。

旅の振り返り

■ 1日目 6630円
新千歳空港→札幌 1150円
札幌→旭川 4690円

■ 2日目 16720円
旭川⇔稚内 8360円×2

■ 3日目 18040円
旭川→網走 8030円
網走→札幌 10010円

■ 4日目 1150円
札幌→新千歳空港 1150円

合計  42540円
切符代 27430円
お得額 15110円

結果は北海道フリーパスを使って、なんとか元は取れたという感じです。しかし本来は北海道を縦横断できる切符ですので、そのポテンシャルを存分には活かしきれませんでした。

今回の旅を経て、また他にも行きたいスポットが増えました。途中下車して一つ一つの街を丁寧に歩きたいなと思えましたし、電車ではなく車があれば旅の範囲も広がります。また、一日の3分の1を電車内で過ごしたことで、普段できなかった読書に時間を充てることができましたし、良い旅になりました。

外は真っ白な銀世界が広がる北海道、また冬にもまた来たいですし、雪がない季節にもまた来て、本来の姿を見てみたいものです。

おわり

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