【読書記録】ビジョナリー・カンパニーZEROを読んでみた
ビジョナリー・カンパニーZEROとは?
Beyond Entrepreneurshipって初めて聞きました。Amazonで検索すると海外ではこのように紹介されているそうです。
日本では発売されなかった「Beyond Entrepreneurship」が2.0として2020年に対応できるようにしたが故に、本作に発表に至るみたいですね。ありがたい…
ちなみに同作者によるビジョナリー・カンパニー②飛躍の法則は、私の人生に影響与えた一冊でした・・・題名Good to Greatありますか?Good(良い)な企業はこの法則、Great(偉大)な企業はこう違う、ということをまとめた本でした。
「本著」と「飛躍の法則」の相違点も共通点もあるのですが、長くなるので割愛。ただどのくらいすごい本か、というと…私達日本人にとっても馴染み深いサイバーエージェントの藤田社長の起業やサイバーエージェント自体の目指すものに多大な影響を与えてます。
なお、経営者が影響を受けた本でも常に上位に入るような本です。(飛躍の法則はいつか再読したい…)
ジム・コリンズとは
もう特集組まれてました。説明が楽でいい!
ページ遷移後わかりますが、圧倒的に自分に厳しく、自分の最大の成果で世の中に貢献しようとされている方です(知らなかった…)
とてつもない…
紹介文で気になったのは「歴史家」というキーワード。
プロではない、と言いつつも、歴史家という言葉が何よりも似合う。
経営学者の本を読むとわかりますが、そのすべてが経営事例から現象を捉える歴史学的なアプローチが多いと思います。
ただジム・コリンズの場合は、その期間が特に長い。その起業家の人生からアプローチをして、その企業はどんな特徴があるのかを整理している用に感じます。それだけでも相当に尊敬する。
ちなみに歴史学的なアプローチについて知り合いから「歴史とは何か」
という本を紹介されて読んだのですが、やっぱり少し経営学者とは異なるみたいです。(これもすごく面白い本でした)
話がそれました。
また本書の2.0執筆に当たるきっかけの一つ
ビル・ラジアーはジム・コリンズのメンターに該当するのですが、
ビル・ラジアーに関する情報はググっても全然出てこず、このように紹介されておりました。
改めて調べても出てこない偉人の存在を感じます。本書でも彼は誰?と言われているところからスタートしてますが、彼がジム・コリンズが大学教授となるきっかけを用意してくれました。「与えたい気持ちに蓋をするな」「分け与えることとエネルギーのはずみ車」この言葉に尽きます。
本書の最初に最初に出てくるが、「信頼するほうが上振れが大きく、下振れが小さい、だから信頼する方にかける」という表現に人間性がにじみでます。
要約を読んでみる
いやーーーー面白い。本当に原点に該当する本ですね…またNETFLIX CEOリード・ヘイスティングス曰く「起業家なら、本書の86P分を丸暗記せよ」と言ったらしいです。そのくらい根源的な話が多いです。
感じたこと
おもしろいがどこまで載せていいのやら…(個人はこうやってnoteに文字を書き起こしておりますが…)
まず触れるべきは、本書は歴史が古い根源的な書籍、というだけではなく最近のジム・コリンズが出版している本を参照し、本当の意味でアップデートしてくれていることだ。実は途中の章にならないと、それは実感できないと思います。(当時ははずみ車の法則や、第5水準リーダーなどがない歴史的に)相当なアップデートがかかっている。
またミッションの類型のうち、目標型ではメルクが「1980年代のうちに世界で傑出した製薬会社という評価を確立する」というような目標を立てていたのだが、サイバーエージェント等もミッション類型は、目標型で決めていたのかもなぁと感じる。
本書の内容自体はたぶん今まで見た中でも膨大な知見に満ちあふれています。それでいながら「偉大な企業」に関して「秘訣」はない。という事実にも触れてます。ただしその「基礎」はある。
当たり前に見えるかもしれないが、私にとって大事にしなければいけないと感じた点を残します。
「ビジョン ⇨ 戦略 ⇨ 戦術」
これでしかないんだ…と改めて感じさせてくれる本でした。