
ホメて欲しいと思っているだけでは何も変わらない現実を受け止めよう!
子供は褒められると喜ぶ。
子供が何かに挑戦して成功したら親に必ず報告に来る。自分が出来たことを知って欲しいのと頑張ったことを褒めてほしいのだ。
学童や保育園に迎えに行った際にしてくれる話で多いのは〇〇が出来たという話。
体操が上手く出来た。テストが出来た。そんな話を機嫌よく話してくれる。
そんな子供に対して「まだまだ修行が足りぬな、もっと励め」と突き放すことはない。一緒に喜び、褒め称えるのである。
でも褒め過ぎてもいいのかな?と迷う時はある。親に褒められるために頑張る。何かご褒美をもらうために頑張る。挑戦したことを褒めるのはいいことだが、ご褒美を習慣化させるとそれが目的になってしまう。
お菓子やジュースを買ってもらえるから勉強や習い事をする。
これでは子供のためにならない。
子供がやりたいと心から願っていることを全力でサポートすることが大切なのに親のエゴで子供に習い事をさせ続けると報酬なしには続かなくなることがある。
外発的動機づけを行うと長くは続かない。
自分が経験してきたことだ。
勉強しろって親に言われてやり続けたけど気づけば褒めてくれなくなったし、いい点とっても報酬がなくなった。自分は何のために勉強しているのか分からない。
親の期待に応えるためにクラブ活動に参加していたが一番になれず、親に失望されて続かなくなった。
そんな気持ちを抱いて挫折した経験は数知れず。
大学に入るころには惰性で勉強しているって状態になってしまう。バイトや友達と遊んでいる方が楽しい。勉強なんてやらないで単位が取れるギリギリを常に攻める。
後悔先に立たず。
働き始めてもっと勉強しておけばよかったと何回思ったことだろうか。
大学で学んだことが就職先で活かすことが出来るため、これやったけど覚えてない・・・と思うたびに後悔していた。
人から強制されたことは続かない。自分の内部から湧き上がってくるものがないと勉強だって身に入らない。
目的なくフワッとしていた学生時代だったけど実際に働き始めると心境が変わってくる。
入社して製造部門に配属されて右も左も分からない中でがむしゃらに頑張った。
知らない事に直面し、ワクワクした。製造の事がもっと知りたいと思った。悔しい経験もたくさんした。思いあがった自分を先輩たちに打ちのめされる日々。
その代わりうまくいったらとても嬉しい。製造のコスト削減に貢献したり、職場の改善に繋げることが出来たら達成感が得られる。
給料もらっている以上はちゃんとやって会社に貢献したい。内発的動機づけがしっかり出来ていた。
単に真面目にやっていただけかもしれない。でも自分がそうしたいと決めたから行動することが出来たのである。
++++++++
自分がやると決めて行動したって辛いことは多い。
上からの理不尽な要求。自転車操業で人が足りず、何でもやらされる日々。
なんで自分ばかりに業務が集中するのかとぼやきたくなるばかりだった。
それでもグッと堪えてやる。
自分は出来てないので頑張らないといけない。褒められたらもちろん嬉しいけどもっともっとやらないといけない。
自己犠牲の塊だったのでとにかく会社に忠誠を誓う。
社畜マインドは恐ろしい。会社と一定の距離を取れるようになった今では考えられない事ばかりだった。
人生を豊かにするために自分で決めて行動し、誰かの役に立つ。困難に立ち向かい達成感を得る。
組織人である以上は常にその状態でいれるわけではないが、達成するために行動していくことで充実した日々を送りたい。
日々を一生懸命過ごしていると誰かに褒めてもらいたいなんて思うことはない。褒められたって何かが変わるわけでもない。給料が上がるわけでも仕事が楽になるわけでもない。
褒められている自分って凄いぜ!と思いあがることなく、目の前の仕事に集中していくこと。
そんな状態でいられないおじさんが多いのがJTCの特徴だ。
ある日のことである。職場のベテランの方がとんでもないメールを送ってきた。
まずはこんなに頑張っていることを褒めて下さい
60歳近くのおっさんなのに恥ずかしくないのだろうか?正直に感じたことだ。
別の部署から異動してきて初めての営業経験。異動直後はこれまでやってきた経験を若い子に伝えると気合十分で会議の場でもマウントを取ってくることは多かった。
「私がいた前の部署ではこうでしたから」と聞いてもないのに言ってくる。典型的な俺何でも知ってるおじさんである。
そんなおじさんも気づいたら完全に存在感が無くなってしまった。テレワークばかりしていてパフォーマンスも悪いと聞く。
マネジメントが上手く出来ないし、顧客と揉めてしまう。低評価に加えて降格するのは当然の結果である。もう少し周りがサポートすべきだったのでは?と同情することもあるが致し方ない。
もっとホメてくれ
SLAM DUNKの福ちゃんのように承認欲求を求めているのだろうか?
難しい交渉でしたね。よく頑張りましたね。
知らないことが多い中でよく頑張りましたね。
いや、新入社員じゃないんだからそんなこと今更言われることなんてない。若手を牽引して立派な後姿を見せながらそのうち若手に追い越されてその役目を終える。
その役目を放棄して自分をもっと見てほしいと嘆く。本当に残念なことだ。
満たされない会社生活であるが給料は出続けている。評価は下がっていくが決定的なダメージにはならない。このまま何とか逃げ切りたいから当たり障りの無いようにしたい。
達観して無気力状態にもなり切れてないのである。こんなはずじゃなかった、自分はもっと仕事出来ていた。
過去の思い出に執着して今の自分を直視せず、変わろうとしない。
全てが他責思考となり、教えてくれない周りが悪い。こんなに一生懸命やっているのに否定的なコメントをしてくる人が悪い。
俺はこんなもんじゃない。もっと褒めてくれたら出来る。どうか俺の事を褒めてくれ。
クレクレ君になってはならない。
感謝の気持ちが何でないの?何で褒めてくれないの?
要求ばかりしていると社内のメンバーや顧客には何も還元しない。だから行き場所が無くなってしまう。出し先がないから塩漬けされてしまう。
承認欲求に支配されると恐ろしい。もしかしたら自分もそうなるかももしれないと思うとゾッとする。
感謝の気持ちを伝えて労いの言葉をかける。
組織内ではもちろん忘れてはならないこと。厳しくするだけも甘やかすだけでもダメ。難しいことに挑戦してくれたことに対して真摯に感謝する。
ネガティブ思考の若手から社畜マインドから抜け出せないベテランまで多種多様な人材が揃っている。
ネガティブ思考であるなら小さな成功を積み上げるような仕掛けをし、出来た時には感謝の気持ちを伝え労いの言葉をかける。
社畜の呪いを解くには簡単ではないけど一生懸命仕事に打ち込める環境を用意して思う存分力を発揮してもらう。敬意を持って昭和ゾスマインドに合った環境を用意すれば喜んでくれる。
リーダーは単に仕事を割り振るのではなく、メンバーを牽引して自走する組織を作り上げることが大事。自ら成長したいと願い、行動することで成果を挙げられる集団に作り上げていく。
単に褒め続けていても相手のやる気は続かない。成長を促すためのフィードバックを施すことで楽しく仕事をしてもらうことが必要である。
あれ?おかしいな。自分のところにはそんな幸せが届いてこない。
素敵なリーダーばかりいるわけではないのが現実だ。鈍臭いのがJTCの特徴なのだから過度な期待は禁物である。
自分の才能や能力を発揮し、自分自身の可能性を高めて成長していきたい!!
湧き上がる熱い気持ちを汲み取って成長させてもらえる環境にいられるとは限らない。
仕事がつまらない。会社に行くのが憂鬱だと感じる原因には上司の理解がないと感じることがあるからだ。
上司が自分の能力を引き出してくれないのが悪いと思い始めると一気に他責思考に陥り、成長が止まってしまう。
だから自分自身を変えることを常に心掛けていこう。
綺麗ごと言ってたって結果が出なければ見向きもされない。頑張ったで賞を積み重ねていっても給料が上がらなければ意味が無くなる。
泥臭くていい。小さくてもいい。結果を出していこう。
結果を出し続けていけば直属の上司が見てなかったとしてもその上は見ている。他部署の偉い人にだって認知される。
周りに褒めてもらいたい。上司に認めてもらいたい。他人に何かを求めているだけでは何も変わらない。
自分自身を変えて周りの環境を変えていく。
諦めず、粘り強く努力を続けていく。
塵も積もれば山となる。
小さなことから始めていこう
自分自身の可能性を信じて
今回もお読みいただきまして誠にありがとうございます。非常に寒い日が続いております。春が本当に待ち遠しく感じている今日この頃ですが皆さんくれぐれも体調には気を付けて日々お過ごしください。
以上、ご安全に!