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言いたいことだけ言ってるこんな世の中だけどどうする?

「権利を主張する前に義務を果たせ」

こんなことを部下に言うと今ではパワハラと訴えられかねない時代である。さすがに有給を認めないって上司は少なくなってきたと信じたい。

権利というのは人に必ずありまして・・・というような綺麗ごとを言うつもりはないです。

自分が若手の頃に言われたことあるのは言いたいことがあるなら目の前の仕事をきっちりこなしてから言いなさいというお言葉。

上司から言われたらぐうの音も出ない。目の前の仕事をきっちり完遂させられない若手が青臭いこと言ってんじゃないと言われてるようなもの。

そんな厳しいこと言わなくてもいいのにと感じられるかもしれないが子供たちがテレビが見たいとかゲームがやりたいって言った時に皆さんどのような切り返しをされていますか?

勉強してからにしなさい、お片付けしてからにしなさいとか言ったことありませんか?私も言っております。「やることやってからにしなさい」ってセリフを毎日言ってます。

最近は「権利」を主張することばかりに過剰に目がいって大切なことを忘れかけています。なんでもかんでも権利ばかり主張するおじさんは見ていて恥ずかしくなります。

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私の部署では毎月事業関係者でオンライン会議を行っております。

それなりの人数を集めて行う必要があるのか?というツッコミはごもっともであるが生産状況や販売状況などの話を受けて挙がってきた課題について議論を行うという面では必要な会議です。

まあ一言も発言しないのであれば参加するだけ時間の無駄ではありますが・・・

私の部署に60歳を超えた営業担当のおじさんがいます。仮でAさんと呼ぶことにします。Aさんは話し始めるととにかく長いし最終的に何が言いたかったのかさっぱりわからない。

数年前に当時の事業部長が上から押し付けられるように引き受けた社員なので相当の曲者である。

異動当初はこれまでの経験を元にしたアドバイスをしていただきよかった面もあったのですが段々とメッキがはがれてきます。

とにかく責任を負うことから逃げる。決めることもせず、顧客が言っているからしょうがないという投げやり発言が目立つ。

営業トークとして相手がかましてきたことをそのまま受け止めてみんなに説明してくるのです。「これはもうおおごとですよ。御社の社長に言わなければならない案件になるかもしれません」って言われましたと報告してくる。

こんなこと我々に言われてもリアクションに困る。本当に困る。

「Aさんはどうしたいとお考えなのですか?」と聞くとすかさず「私では決められません」と返答が来る。みんなで色々とコメントしてると「なんでこんなに私だけ責められないといけないのですか」と逆ギレしてくる。

以前私も我慢できずに突っ込んでしまったら火に油を注ぐ結果になってしまったので最近はなだめることに注力しています。結論も出ないのに押し問答するだけ時間と労力の無駄である。

人の業務時間を奪うことは罪である。絶対にやってはならない事です。


Aさんが厄介なのは安全地帯から好きな事を発言したい人だからである。

顧客から言われたことを誇張して伝えて対応しないとマズいことになると叫びまくる。

私もおかしいと思うんですよ。でも顧客が言ってるからしょうがないじゃないですかって伝家の宝刀「顧客が言っている」を平気で使ってくる。

最終的には会社が悪いと言い始める。会社の方針がおかしい、昔はこんな感じじゃなかった。このままだとこの会社はおかしくなると言い始める。

いや、意味不明な話を聞いている我々の頭がおかしくなりそうなので黙っててもらっていいですか?

こんな問題社員なら他に異動させればいいのでは?と思う方はいると思いますが、高齢の問題社員を快く引き受けてくれる部署なんていません。解雇も簡単に出来ないから窓際族って言葉が流行ったのです。

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問題社員は社内で必ず発生してしまいます。

262の法則と言われるようにどのような組織・集団も、人材の構成比率は、優秀な働きを見せる人が2割、普通の働きをする人が6割、貢献度の低い人が2割となるのである。

貢献度が低い2割の中にも色んな人間がいます。

現在の仕事がマッチしてなくて能力が発揮できない人とか、マイクロマネジメントしたら何とかなる人や言われたことだけはやってくれる人などバラエティ豊かです。

理想的にはこの2割の層をなんとかしていい方向に導くことです。抱えている悩みや不満を聞いて解決できるものであれば解決する。

指導して変えることが出来れば最高です。この層は基本的にはマイクロマネジメントして何とかするしかないのですから・・・

仕事を変えてみたら活躍し始めたというケースだってあります。自部署で仕事を変えてあげられなければ別の部署に異動させるのも手段の一つです。

プロ野球でトレードで行った先で活躍するという話が分かりやすい事例です。今の場所でうまくはまらなかったからと言って落ち込む必要はありません。自分がこれまで培ってきたことが活かされる場所は必ずあります。

性善説で考えるのであれば「腐ったミカンの方程式」を否定した金八先生のように諦めずに問題社員に向き合うことが大切です。

人は必ず変わることが出来る。いつの日か分かってくれる日が来るから。

そのように人を信じることは大切です。でも問題社員を大切にしようとするあまり他の社員を忘れてはいませんか?

Aさんの話は聞くけど私の話は聞いてくれないと優秀な社員が感じたらすぐに出ていきます。どこに行っても優秀な彼らは嫌な思いをしてまで残る理由なんてありません。

義務は120%果たしたので権利を主張したら見返りが得られなかったので会社を辞めます。別の部署に積極的に出ていきます。

こうなったら引き留めは不可能ですが遅かれ早かれ優秀な人は出ていきます。成長や昇給を求めるのであれば同じ部署に長く留まる事なんて不可能です。

その時が来たら成功を祈り、盛大に送り出してください。未来ある人間を縛らずに成長を促進させることが上司の責務です。

ケアすべきは普通の6割の層です。積極的に行動するわけではないが真面目で着実に言われた仕事をこなす彼らのやる気を失ったら組織の基盤がぐらついてしまいます。

義務は何とか60%果たしました。未達なので権利を主張することを申し訳なく感じます。もっと頑張ります。

社畜タイプにありがちなので基本ハードワーカーです。JTCのような大人数がいて、部署も多岐にわたる複雑な会社では普通の6割がいるからこそ組織運営が成り立っているのです。

これは社畜を量産して都合のいい人材を増やせということではありません。ハードワーカーの中間層を大切にしてくださいということです。

当たり前のことをぼやっとせずにちゃんとやってくれる人材は貴重です。

昔のように半人前のくせに生意気なこと言ってんじゃない!とどやしつけて働かせることが困難な環境下で真面目に働いてくれる人材はありがたいです。

60%だったパフォーマンスを70%に引き上げる、80%を維持させていく。失敗してもそれをフォローし合える環境を作り上げて働きやすい環境を作ることが大切です。

申し訳ないと思っている人たちにもちょっとした不満は必ずあります。

彼らの声に真摯に耳を傾けて不満を取り除いていく。人は基本的に承認欲求を持っているのだから褒められたり感謝されたりすると嬉しいのです。

一生懸命働いてくれている社員へ感謝の気持ちを忘れないでください。


Aさんがこれからどうなるのかは私にも分かりません。いずれにしても暗い未来しか待っていない事でしょう。

徐々に任せられる仕事が減っていくので会議で発言することもなくなる。普通の社員のケアを注力しているとAさんに対しては他に害を及ぼさないようにしていくだけです。

抱えている仕事がなくて発言もせず、テレワークをしていると簡単に忘れ去られてしまいます。緩やかに窓際族へと追いやられるのです。

「Aさんざまぁwww」とか言ってると自分に返ってきます。むしろ反面教師にしてください。

日々の仕事から目を逸らさずにしっかりと向き合って取り組んでください。

まずは一つ一つの仕事をこなしていきましょう。地道に仕事をこなしていくと見えてくる課題ややりたい事が浮かんできます。

その時は積極的に上司に提案してください。その提案が現実的なもので達成できるポテンシャルがあるのであれば快く快諾してくれます。


我儘ばかり言って上司を困らせる子供になるのは止めましょう。

会社員としてのプロ意識を持ってまずは目の前の仕事をきっちり片付ける。


今こそ忘れてはいけません。


権利を主張する前に義務を果たすことを


今週もお読みいただきまして誠にありがとうございます。関東もようやく秋を感じられるくらい涼しくなって来ました。急な温度変化に体調を崩さないようにご注意ください。


以上、ご安全に!


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