奥の手が最後の救済
二足歩行する人間には、手は二本、足は二本あるが、見えざる手と足が各一本ずつあり、この見えない手を奥の手、見えない足を奥の足とたとえる。この手は最後の最後に助かる為に使い、切迫詰まるとこの手を出すが、大抵は意に反して碌な事にならない。
この手は頭から飛び出ていて、アンテナの様にも見える触手で、手は宇宙に向かい、尾骨から伸びた足は地球にアースしている。
この手足の意識体はチャクラと呼ばれている。
危険を感じると、とっさに現れて身体を守ってくれる。
気づかぬ内に、何かが起きることは良くあることで、身体を守る以上に大切な役割りを担っている。
それは、健全な肉体から健全な魂を生じさせ、宇宙の高次に導くことである。
この奥の手は、宇宙に助けを求める手段であり、宇宙へ行く方法を得る為のアンテナで、脳下垂体からのHELP信号によって強力なエネルギーにより自ら宇宙に打ち上げる事が出来る。
何故に宇宙かと言うと、人間の魂の故郷が点在しているからで、地球に来てから、今まで抜け出せずにいたが、文明の進化に伴い、抜け出す絶好の期が到来している。
次の転生を迎えたとき、人類が主体かは不透明で、後が無いのだ。
その為に、常に宇宙に行きたいと云う意識を持ち、無常の愛にすがるのだ。
例えとして子供が二人居たとする。
子供達の火遊びで火事になって、子供たちを助けに入ったが、二人同時に助けるのが無理な状況でどうするだろう。
気に入った子の方を探すだろうか?
手を差し伸べて近づいて来る子を、抱きかかえるだろう。
この時に空の愛が生じるように、宇宙の無限の愛の意識は、助けを求める者に開かれており、奥の手を差し出して無心で近づくことで、奥の手の本来の役割が発揮される。
助けを自分の都合で、いくら求めても届かず、見える二本の手を擦り合わせても通じることはない。
自分がそうなりたい意志表示をして、奥の手を信じるしかない。
また、奥の足を欲の為に使い過ぎると、奥の手は退化する。人間が奥の手として、出してくるのは奥の足ばかりだ。
具現化として、恐竜の様な状態をイメージすると、分かり易い。
(少女の絵は、豆柴太郎さん作)