八神純子 Live 2023 ~Zepp round3 (2023/6/17 大阪, 6/18 名古屋, 6/25 東京)
八神純子さんのZepp round3 ツアーの大阪公演、名古屋公演、東京公演に行ってきました。
前回のZepp round 2(2021)に続いて、是永巧一さん率いるバンド「Learn to fly」の演奏で、往年のヒット曲から最新アルバムTERRAの曲まで全19曲を披露(東京公演は21曲披露)。
前回と同様、他のステージでは聴けないレア曲もあり、非常に満足度の高いライブでした。
ここでは、主なトピック、印象に残ったこと、セットリストを記載してます。
◼️ 日程
◾️ 印象に残ったこと
◾️ 期待感高まるオープニング
開演時刻となり暗転すると、BGMが静かに流れ、まずはバンドメンバーが登場。BGMが次第に大きくなり最高潮に達した瞬間にドラムの合図で演奏が始まり、そこに小麦色のハット姿の八神さんが登場。オープニングを飾ったのは、是永巧一さんが八神純子さんの作品に初参加された曲である「Here We Go!」(是永さんは編曲&ギターで参加)
◾️あっと驚く選曲
他のステージでは聴けないレアな曲が聴けるのが「Learn to fly」 の演奏で開催されるZeppツアーの醍醐味の一つですが、今回のツアーでは、米国移住後の1987年にリリースされたアルバム「TRUTH HURT」から「TIME」が披露されました。
この曲をライブで拝聴するのは個人的には初めてですが、東京公演のライブ後に、ファン仲間に伺ったところによると、過去には、ライブで披露されたことがあったそうです。
ライブ後、久しぶりに、八神純子さんの老舗ファンサイト「J's cafe」の名物企画「あなたの好きなアルバム曲は?」のことを思い出し、「Truth Hurt」編を覗きに行ったら、当時、私が一番に挙げてたのがこの「TIME」。「この曲は、少し壁を感じた時に聴くと元気付けられますね」とコメントしておりました。当時から大好きな曲だったんですよね。
八神さんは、この選曲について
「今、また歌いたいと思った」(大阪公演)
「今、歌った方が届くかも」(東京公演)
と。
個人的には、ちょうど第二の人生を迎える節目のタイミングということもあって、サビの「TIME TIME 限られた 時間に 私は 何ができるだろう」というフレーズと、このフレーズに合わせた八神さんの仕草がとても心に残りました。
◾️ 「雨」に纏わる曲シリーズ
前回のZeppツアーでは、「月」に纏わる曲が披露されましたが、今回のZeppツアーでは、「雨」に纏わる曲が披露されました。
まずは、高校生の時に第8回ポピュラーソングコンテスト(1974)にて優秀曲賞を受賞した曲である「雨の日のひとりごと」。
「16歳のように可愛く歌いたい」ということで、用意した赤色の傘をくるくる回しながら歌われる演出がとても愛らしかったです。真藤さんの鍵盤ハーモニカの音色も可愛くてピッタリ。
続いて「雨の休日」(シングル「想い出のスクリーン」(1979年)のB面カップリング曲) 。土屋佳代さんのコーラスが加わり、なんて言うかキュンキュンしました。
そして、「Learn to fly」の円熟味のある演奏での「鼓動のララバイ」。めちゃくちゃ良かったです。今の八神さんにこういうメロウでエモーショナルな曲は、最強ではないかと。
今回のパフォーマンスに「リズムロジックとの共演を思い出した」というファン仲間もおられました。(2000/8に六本木スイートベイジルにて開催され「鼓動のララバイ」など4曲を共演)。
ラストは、お馴染みの「みずいろの雨」。ライブハウスならではのミラーボールが回る中、アウトロでは、ギターとサンバホイッスルの掛け合いもあり。
◾️ アンコールにもまさかの選曲
本編終了後、アンコールに応えて、まずは、バンドメンバーのうちバンマスを除く4人が登場。ビートの効いたドラムの演奏に合わせて真藤さんが手拍子をオーディエンスに要求。そこにバンマス是永さんが登場し、派手なギタープレイでさらにオーディエンスを煽ると、徐々に聞き覚えのあるイントロのフレーズになり狂喜乱舞してしまいました。
アンコールの1曲目に披露されたのは、なんと
「ルーザー」。初見の大阪公演の第一部終了後の休憩タイムに、このツアーに参加済みのファン仲間に、「既に大満足です」って話したら「後半にもサプライズがありますよ」と教えてくださったのですが、まさかアンコールにこの曲とがくるとは。
「ルーザー」は、アルバム「ヤガマニア」(1986年)の収録曲で、同アルバムを引っ提げた「ヤガマニア」ツアーや、「My Invitation」ツアー(1990)、「State of Amber」ツアー(1991)など、当時のライブでは、必ず終盤に披露されたライブ定番曲。(今で言えば「Rising」のような位置付けの曲)
かつてのライブ定番曲をZeppツアーのアンコールにぶっ込んでくるのですから、当時のライブ体験者としては堪りません。あの頃から約35年。満員のZeppで、ノリノリの演奏の下、オールスタンディングで再び鑑賞できて最高に楽しかったです。
◾️ 凄まじい盛り上がりだった名古屋公演
名古屋公演の冒頭のMCで「ただいま」、「満杯で夢のよう」と話されてスタートした名古屋公演ですが、本編ラストのMCでは「名古屋でこんなに盛り上がったことなかった」と充実した表情で語っておられました。
というのも、名古屋公演では、前半の「黄昏のBay City」から2曲で総立ちなったのを皮切りに、本編終盤に「ポーラー・スター」から4曲と、アンコールの1曲目の「ルーザー」で総立ちに。
参加した公演はいずれの公演も最終的に大いに盛り上がったのですが、個人的体感としましては、
名古屋公演>>大阪公演>>>>東京公演
という感じでした(個人の感想です) 。
️◾️ バンド紹介では
八神さんの要請で、真藤さんから「Learn to flyのヴォーカル 八神純子」と紹介されるシーンも(大阪、名古屋)
◾️ その他、印象に残ったMC
「こういうバンドのヴォーカリストで歌うのが憧れだった」(名古屋)
「ライブでは、一本一本、最初で最後と思って、思いっきり出し切る」
「周年記念ライブは、好きでない、毎日が私にとって記念日なので」
昨年受賞した「女性ソングライターの殿堂」から本年のイベントへのオファーを受けていたようで「今日出席して欲しいということだったが、私のいるところはココなの」
(以上、東京)
(注:メモ帳に書き留めたキーワードをもとに記憶を頼りに書き起こしているため、一字一句話された言葉と同じてはありません)
◾️ 「Learn to fly」の由来
是永さんによると「コロナ禍となり、羽がへし折られた状態になった」「改めて飛び方を学ぼう」という思いでつけられたそうです。(東京)
◾️ 東京公演ではダブルアンコールも
東京のアンコールラストの曲を終えた後、拍手が鳴り止まず、異例のダブルアンコールに応えてくださいました。
八神さんがバンドメンバーそれぞれに耳打ちされた後、演奏されたのは、この日二度目の「Here We Go!」。
️ ◾️ 嬉しい告知
東京公演のアンコール終演後に、ここに号外がと手に取り、今年の「ヤガ祭り 5th」は、「ヤガ祭り 前夜祭」を含め2日間開催されることが告知されました。
◾️ サイン会、ライブ「ヤガ祭り4th」DVD
全会場で最新アルバム「TERRA」購入者を対象に、終演後、サイン会が開催されました。
また、東京公演では、昨年の「ヤガ祭り 4th」ライブDVDがファンクラブ会員限定で一足先に販売がありました。
◾️ 終わりに
八神純子さんと「Learn to fly」との化学反応が予想以上に素晴らしく、このライブユニットで、もっともっとこの先の高みを見てみたいと感じました。是非、Zepp round 4を期待しております。
◾️ セットリスト
◾️ 大阪公演、及び、名古屋公演
◾️ 東京公演
※M16まで大阪、名古屋公演と同じ