竹花いち子さんのお料理
伝説のレストラン「タケハーナ」
笑顔、笑顔、笑顔!
そのお料理は、元気で力強く、太陽のようだった。
「タケハーナ」は2011年に閉店したレストラン。
何の雑誌か忘れてしまったけれど、オーナーだった竹花いち子さんが書いた記事を拝見する機会があった。
作詞家でありながら、料理研究家、レストランのオーナーシェフ。作る料理は何にも似ていない無国籍料理。レシピはインスピレーション。
む? むむむ? 雑誌に載っていたお料理写真、どれも美味しそうだけれど、味の想像がつかない……。
食べてみたい。
しかしタケハーナ既には閉店している。
ついぞ竹花いち子さんのお料理を食べることはできないのかと諦めていた。
しかし、今回、月一で開催されているという「竹花食堂」にご招待いただく機会を得たのだ!
1品目:十日町から来た野菜あれこれと香草ココナッツソース
ファーストコンタクトから心(胃袋?)を鷲掴みにされる。
鮮やかな緑のソースからはエスニックスパイスの香り。
ソースの味は優しいやさしいグリーンカレー。
スパイスはしっかり香るけれど、辛さの立ち上がりは緩やか。
十日町の野菜の味と香りを大事にしていることがよく分かる。
2品目:サメのみりん干しサラダ
どーん!
わ。カラフルで可愛いお皿。
上にトッピングされているのはいちご、柑橘。
サーブされる直前かけられたごま油の香りに果物の香りが後から追いかけてくる感じ。心地良い。
サメのみりん干しはお皿の底に。野菜、果物、サメのみりん干しを一緒に食べると、様々な食感が楽しい。
一瞬フルーツサラダの味かと思いきや、サメのみりん干しが効いているので、ちゃんとおかずになっている。
3品目:本鱒とアボカドとウニソースのオーブン焼き
アボカドとウニソースかー!
とろとろのアボカドととろとろのウニソースのコンビネーションが鱒を包み込む。
まったりしているけれど、不思議なくらいしつこくない。何だろ。味噌?
ちなみに、美味しそうな鰯があったから追加で乗っけてみたそうだ。
4品目:おだしヒレカツ+焼きキャベツ
黒い!
焼いたキャベツの上に黒い何かが乗っている……。インパクト抜群。
黒いパンのパン粉で作ったヒレカツは、見た目のインパクトとは裏腹にびっくりするほどの柔らかさ。おだしの塩味と梅の酸味がヒレカツを引き立てる。
大人の味だわー
焼きキャベツの歯ごたえと香りはヒレカツとのコントラスト。たしかに千切りキャベツじゃ面白くないかも。
5品目:塩おはぎ
締めのご飯に代わって出てきたのは、おはぎ!
普通のあんこに比べるとだいふ色が薄くて豆っぽい。
食べてまたびっくり。まさに名前の通り、塩おはぎ。
甘くない!
これは美味しいなー。
確かにおはぎはご飯だもんね。
おかずを白ご飯の上に乗っけて食べているみたい。
お酒のアテに最高。
6品目:バナナとクリのHOT
最後のひと品は、バナナのホットデザート。
バナナの優しい甘さにホッとする。
ガツンと甘いデザートも好きだけど、優しい甘さのデザートも好き。
……まさか、ホットするから「HOT」なのかな。
食べ終わって思った
竹花さんのお料理は、どれも軽やかで向日的。
厨房で眉間に皺を寄せて作られた料理の対極かもしれない。
どのお料理の後ろにも竹花さんの笑顔が見える。
こんな組み合わせ思いついちゃった! 美味しいでしょ? とお料理が問いかけてくる。
これ食べて元気になって帰ってね! とお料理が語りかけてくる。
楽しいお食事だったなー
竹花さん、ごちそうさまでした。
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