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ウィズコロナ町内会・自治会は子ども・子育て世代向けの活動から

  少子高齢化社会の中、一人暮らしの高齢者の孤独死などが社会問題となり、町内会・自治会では高齢者の交流や高齢者の見守りなど高齢者のための活動をおこなってきた。
 同時に気がつくと町内会・自治会を運営しているのは高齢者、活動も高齢者向けのものが多くなっている。
  そして、町内会・自治会の活動や行事を年間カレンダーにしてみると子どもや子育て世代向けの活動や行事がほとんどないといった町内会・自治会も少なくない。

  昨年(2022年)、札幌市や仙台市などで子育て世代の町内会・自治会に対する想いや意見を直接聞く機会があった。
意見として出されたのは以下のものがある。
・共働きなので町内会・自治会活動を頻繁に参加するのは難しい
・町内会・自治会の情報がこない
・子育て中は孤独になりがちなので、地域コミュニティで交流があるとよい
・子育てサロンを身近なところで開催してもらえると助かる
・子育てのことを身近に相談できる人がいないので気軽に相談できる人がいるとよい
・子どもを少しの時間だけ見てもらえるような地域コミュニティの仕組みがあるとよい

  一方で、町内会・自治会に希望を伝えてもなかなか動いてくれないので、Instagramでつながったメンバーが、町内会会館を借りて子育てサロンを開催しているといった話もきいた。

  こうした意見を聞くと子育て世代は、地域コミュニティのサポートを求めている

が、そのニーズに町内会・自治会が十分答えていないように思えてくる。
  このことが、町内会・自治会の加入率の低下や担い手不足の要因になっているのではないか。

 コロナで活動を休止していた町内会・自治会が活動を再開し始めるいま、若い世代や子育て世代向けの活動を意識的に行わないと、こうした世代の町内会・自治会に対する関心は薄れ、町内会・自治会の加入率の低下や担い手不足に拍車がかかるのではないか。

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