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町内会・自治会の担い手不足のヒント1

 この数年間で札幌や仙台、函館、千歳など北海道内外の自治体で1000を超える町内会・自治会の人たちと会い、ワークショップなどを行ってきた。そこで必ず上がる共通の課題は「担い手不足」。高齢化社会の進展によって地域での高齢者の見守りの必要性が高まっていたり、地域での災害対応の重要性が言われ地域コミュニティで対応すべき課題が増えている一方で、コミュニティの中心的組織である町内会・自治会では役員の担い手不足に苦しんでいる。このままだと地域コミュニティの機能が低下することも懸念される。

 町内会・自治会が担い手不足になっている理由は、大きく「社会的要因」と町内会・自治会が持っている「運営的要因」の2つがあると思う。

社会的要因とは、高齢化に伴い役員が引退しても地域全体が高齢化していて後任がなかなか見つからないと言ったことがある。また、ライフスタイルの多様化や価値観の変化によって住民の町内会・自治会に対する関心が低くなってしまうと言ったこともある。こうした社会的要因は、町内会・自治会の努力だけで解決できる課題ではない。

 しかし、町内会・自治会という組織は戦前にかたちづくられた流れを受けて運営されているのも事実で、人々の価値観が大きく変化している中で昔のままの組織では関心を持たれなくなってしまうも仕方ないと思う。

 だからこそ、担い手不足に悩む現在の町内会・自治会、その運営を見直すときに来ていると思う。

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