飛び降りた日
月2回の精神科通院の日、いつも通り精神科に行った
自分の番号が呼ばれて、主治医のいる診察室へ向かった
この日も相談したいことがあり、沢山話したあと最後に、「このままだと飛び降りそうなので任意入院をさせてほしい」そう伝えた
主治医は親と交代するように言った、入院の話には触れてくれなかった
この主治医の対応が私を飛び降りに導く鍵となった、言葉で伝えてもわかってくれないのなら、飛び降りて行動で示してやろうと。
帰り道、親が買い物したいと言うので、私は先に帰った
帰り道、ずっと死のう死のうと考えていた。私の気持ちに気づかなかった親と主治医へのSOSと復讐として飛び降りることを選んだ
家に着いて、玄関を開けて、荷物と眼鏡と上着と持ってたら危なそうなものを全て玄関に投げた
何も考えずに玄関の鍵を閉め、4階へ向かうため階段を駆け上がった
その時の私の気持ちは「早く死ななきゃ」ただそれだけだった
4階に着いた
塀を乗り越えるのは難しそうだったので私は頭から落ちる形で前のめりになった
落ちる時の数秒間、ぐるぐる回る感じがした
この数秒間は意識を失うこともなく、死ぬかもしれないという恐怖も一切なく、とても最高な気持ちだった
ドンッという音と同時に私は地面に落ちた
痛いという感覚はなかった、落ちた直後に親に「飛び降りた」とLINEをした
少しして目の前を通ったスーツの男の人に救急車を呼んでと伝え、救急車を呼んでもらった
スーツの男の人はとても焦っている様子だった
周りを歩く人が近寄ってきて、大丈夫かと聞かれた、その中には私を幼い頃から知っていた(らしい)人もいた