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オリンピック開催・中止に関する議論で、決定的に抜け落ちている視点。
先日、こんなツイートをしました。2週間ほど前のことです。
最近、友人たちと話してるのだけど、こんな感じのまま7月を迎えて #緊急事態宣言 が出ているなかで #東京オリンピック が開催される、なんてことがあったりしてね。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) May 16, 2021
いや、あくまで冗談として言ってるのだけど、このまま行くと冗談にならないかもね、なんて。
人と人との接触を減らすために「緊急事態宣言」が出されているのに、そのなかで国際的なイベントが開催されるというのは、どうにも道理が通らないからこそ「冗談」になるのですが、それが冗談にならないのではないか……という趣旨でつぶやきました。
その6日後でした。いまから、ちょうど1週間前のニュースです。
IOCのジョン・コーツ調整委員長は、たとえ東京で緊急事態宣言が発令されていても、東京オリンピックは予定通り実施すると発言したのです。あくまで冗談として語っていた事態が、1週間も経たないうちに「中の人」から肯定されてしまうとは夢にも思っていませんでした。
この状況下で、本当にオリンピックを開催できるのか——。ここ数週間は、メディアでも、ネット上でもさかんにそうした議論が繰り広げられてきましたし、私自身もこのマガジンで何度か話題にしてきました。
東京オリンピックは開催できるのか、それとも中止すべきなのか——。
私はこうした議論を眺めながら、「決定的に抜け落ちている視点」があると感じています。
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「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.com/h_ototake/m/m9d2115c70116
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