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2年半ぶりの海外で感じた「日本に決定的に欠けているもの」。

私は海外に出かけていくのが好きで、これまで90ヶ国以上を旅しててきた。数年前から「100ヶ国訪問」を目指すようになり、ここ数年は未踏の国を訪れるようにしている。コロナ禍によってしばらく足止めを食らっていたが、今夏は2年半ぶりに国境をまたいだ旅に出ることができた。

目的地は、コーカサス地方にあるジョージア。数年前まではグルジアと呼ばれていた国だ。ワイン発祥の地として知られる彼の国には、ぜひ一度は訪れてみたいと思っていた。さらに2年ほど前からティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使とも懇意にさせていただくようになったご縁もあり、今回の旅の目的地はすぐに決まった。

せっかくコーカサス地方を訪れるのだからと、隣国のアゼルバイジャンとアルメニアも回ることに。さらには直行便で効率的に回れることがわかったので、地中海に浮かぶ島国キプロスと、カルロス・ゴーン氏の母国としてすっかり有名になったレバノンを追加。計5ヶ国の旅となった。

詳しくは、下記のツイートから始まる「旅の連続ツイート」(煩わしく感じていたフォロワーの方がいたら申し訳ない)を参照いただきたいのだが、天気に恵まれたこともあり、どの国でも美しい風景や建築物、そして料理とワインなど、素晴らしい経験を重ねることができた。

訪れた5ヶ国のなかで最も印象に残っているのは、やはりジョージアだ。今回はレジャバ大使の帰省とタイミングが重なったこともあり、通常のツーリストとして訪れたのではとても経験することのできない出来事の数々に恵まれた。

なかでも障害者部門の大統領アドバイザーを務めるShimon Petridisi氏と懇談するために、急遽、大統領宮殿を訪れることになったのは忘れがたい経験となった。この旅にはTシャツしか持参していなかったため、軽装での訪問となったことはご容赦いただきたい。

じつはもうひとつ(本当はひとつどころではないのだが)、ジョージアでは忘れられない体験をした。レジャバ大使のご案内で訪れることのできたその場所では、いまの私たち日本人に「決定的に欠けているもの」を感じることができた。「感じた」というよりも「突きつけられた」と言ったほうが正しいのかもしれない。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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