選挙特番での“あの振る舞い”に、どうしても言いたいこと。
先月31日、第49回衆議院議員選挙が終わった。苦戦を予想されていた自民党だったが、フタを開けてみれば単独過半数を確保する勝利。逆に立憲民主党を中心とする“野党共闘”は、思ったほど議席を伸ばすことができなかった。
このマガジンの読者であっても、それぞれに思想信条は異なるだろう。だからこそ、今回の選挙結果に胸をなで下ろした方もいれば、ひどく落胆した方もいることと思う。だが、私たちが肝に銘じておく必要があるのは、決して「選挙を“ゴール”にしてはならない」ということだ。選挙は「誰が仕事をするか」を決めるイベントだが、本当に大事なのは「その人たちの仕事ぶりはどうか」をきちんとチェックすることだと思っている。
にもかかわらず、私たち有権者の多くは、選ぶところまでは責任を持つが、選ばれた人がどんな活動をしているかには無関心だ。これでは、政治はいつまでも“政治家のもの”であり続けてしまう。政治を“私たちのもの”にするためには、むしろ「選挙が終わってからがスタート」だと考えることだ。
政党・政治家がそれらしい公約を言う。
↓
有権者は公約を参考に投票先を選ぶ。
↓
当選しても公約を反故にする。
↓
有権者の政治離れが進む。
↓
政党・政治家はますます好き勝手やる。
「政治不信」という言葉が叫ばれるようになって久しいが、そうした状況をつくり出してしまっているのは政治家の責任でもあり、私たち有権者の責任でもある。上述した“負のループ”を断ち切るためには、選挙結果に一喜一憂して終わるのではなく、「私たちは見ているよ」と政治家にプレッシャーを与え続けることが重要なのだと思っている。
さて、今回はもうひとつ、どうしても言っておきたいことがある。各局が放送していた「選挙特番」。そのなかで話題になっている“あの振る舞い”についてだ。
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