どうしてこの「争点」は、もっと深掘りされないのだろうか。
前回の記事に続いて、選挙について。興味のない方には申し訳ない。
私が2019年11月からMCを務めている『選挙ドットコムちゃんねる』では、衆院選の期間中はいつも以上にパワーアップして動画を公開。政策通として知られる前東京都議会議員・鈴木邦和氏や、作家・やまもといちろう氏、社会学者・西田亮介氏をゲストにお迎えして、6つのテーマについて各党の政策比較について解説やら放談をお願いしている。
さて、今回設定した6つのテーマとは「新型コロナ対策」「経済」「ジェンダー」「教育・子育て」「外交・安全保障」「エネルギー」なのだが、このラインナップを見て「なるほど」と納得する方もいれば、「あれが入っていないじゃないか」と不満に思う方もいるだろう。また、この6つのなかでも興味に濃淡があるという方がほとんどだろう。
私自身も、今回の選挙において注目している争点がある。もちろん、自身がマイノリティであり、多様性ということにこだわって活動してきたこともあり、マイノリティを包摂するような“多様性政策”についてはつねに注目をしているのだが、今回の選挙に関してはことさら「いまのタイミングだからこそ」注目している点があるのだ。
私が注目している争点は、一般的には「数ある争点の一つ」としてしか認識されていない。しかし、私としてはこの争点は今後の日本がどういう国になっていくのかに関わる本質的な話だと思っているし、マスコミにももう少しこの点について掘り下げて扱ってほしいと考えている。各政党や各候補に、より突っ込んだ質問をしてほしいと思っている。大袈裟ではなく、「この国のかたち」に関わる非常に重要な争点だと思うのだ。
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