【義足プロジェクト #7】 バスケ部の後輩とインドの少女が教えてくれたこと。
この記事は、今月19日(日)に「FRaU×現代ビジネス」にも掲載されます。
遠藤氏はなぜ、「義足」にこれほどまでの情熱を傾けるのだろうか。それは、彼が義足に携わるようになった経緯を知れば理解できるかもしれない。
二十一世紀の最初の年、世界初の本格的な二足歩行ロボット「ASIMO」が発表された。右足、左足、右足と足を交互に出しながら進むASIMOを見て、慶應義塾大学理工学部四年生だった遠藤氏は「自分もこんなロボットを作ってみたい」と興奮した。翌年、大学院に進むと二足歩行ロボットの研究にのめりこむ。宇多田ヒカルのプロモーションビデオに出演したロボットの開発に関わったこともあった。
研究者としての実績を積み重ねるなかで、大学院卒業の前年、遠藤氏の人生を一変させる出来事があった。
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