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微生物のなぞにせまる!『科学のなぞとき マジカル・メイズ(3)ウイルスってなんだ?』

『科学のなぞとき マジカル・メイズ(3)ウイルスってなんだ?』
 シアン・グリフィス 文
 ONOCO 絵
 宮坂宏美 訳
 本田隆行 日本語版監修・解説
 ほるぷ出版
 2024年9月

「マジカル・メイズ」というふしぎな空間で科学を楽しむ本シリーズ、第3巻のテーマは「微生物」です。なかでも「ウイルス」「細菌」「真菌」の3つにスポットライトをあてています。

今回、主人公のパブロとバイオレットといっしょにマジカル・メイズに行くのは、ウイルスや細菌をとてもこわがっているアリア。バイオレットがひっきりなしにくしゃみや咳をするので、なにか病気がうつるのではないと、アリアは気が気ではありません。

誰も病気をうつされたくはないものですが、なぜアリアはそんなにもウイルスや細菌を恐れているのか? それは物語のなかで次第に明らかになっていきます。

『ウイルスってなんだ?』のなかの1ページ

ところでみなさんは、ウイルスと細菌と真菌の違いを説明できるでしょうか? とくにウイルスは、細菌や真菌とはまったく違う特徴を持っているのですが、それはなんでしょう?

答えは、物語と巻末の本田先生の解説を読めばバッチリわかります。先生の解説は毎回とてもわかりやすく、ユニークで、子どもが読んでも大人が読んでも「へえ!」となること間違いなし! ちなみに第1~3巻の解説は、こんなタイトルになっています。

第1巻 解説:「生き物のつながりのふしぎ」
第2巻 解説:「感じる・わかる!? 五感のふしぎ」
第3巻 解説:「見えないけど、いる! 微生物の世界」

巻末といえば、工作のコーナーもとても充実しています。毎回2つずつ紹介しているのですが、タイトルはこうなっています。

第1巻 工作:ペットボトル・ボート、生態系の模型
第2巻 工作:こまくの模型、においつきカード
第3巻 工作:ウイルスの模型、カビのはえたパン 

実はどの工作も、編集者さんと私で実際に作って、本当にうまくいくかどうかを確かめています。ペットボトルのボートも作ってお風呂で走らせましたし、こまくの模型も作って音波が塩を動かす様子も観察しましたし、1週間ほどかけてパンにカビをはやす実験もしました。

そのおかげで、工作ページについては、原書よりも正確で丁寧な説明になっています。このコーナーを担当してくださった北垣絵美さんの絵もとてもわかりやすいです。自信をもっておすすめできる内容となっていますので、ぜひみなさんも工作を試してみてください!


▼ほるぷ出版の『ウイルスってなんだ?』紹介ページ(本の中身がもっと見られます)

▼本のご購入はぜひお近くの書店で。リアル書店のご利用がむずかしい場合はお好きなオンライン書店からどうぞ。

▼第1巻『生態系ってなんだ?』のnoteはこちらです。

▼第2巻『五感ってなんだ?』のnoteはこちらです。