彼の往くエンガル[2021/3/10]
・春めいてきたので、鶴仙園西武池袋店に行った。サボテン、塊根植物の聖地らしい。地球産の生き物なのか疑わしいビジュアルの植物が所せましと並んでいる。
・亀頭か?という形で、亀頭か?という色の種類もあった。亀頭だったんだろうなあ。
・ぽてぽての塊根植物が欲しかった(どうやらアデニウムというらしい)んだけど、どれもこれも予算オーバーだった。5,000円までと決めていたんだけれども、余裕で2~3万円しやがる。
・これが4万円……。ドデカい沼の入り口が見えた。
・くちゃくちゃでキモ可愛いかったのでこれにした。2,000円。クレイストカクタス属?らしい。1年前に買ったパンダガジュマルと、半年ほど前に買った金鯱も育てている。
・日曜の研究例会での報告に向けて、計量テキスト分析を進めた。処理を待ってる時間で、中村明日美子『blanc』を読んだ。
・「同級生」シリーズの最新作。というか、真・完結編みたいなやつ。『同級生』『卒業生ー冬ー』『卒業生ー春ー』『空と原』『O.B.』1・2巻、で終わったのかと思いきや、『blanc』。なぜ『O.B.』後の2人を描いたのかについては、#2のあとがきに書かれている。
・なんか最近、桜井のりお『僕の心のヤバいやつ』とか読んでてもそうなんだけどさあ、
「…え?」
「いや ごめん なんか 息するの聞いちゃった」
「え…っ?」
「いや 息するのが聞こえてさ つい じっと聞いちゃった」
「… …そりゃ… するよ…」
「はは そうだよね」
「………」
「…………」
「………」
「……」
「――い、息できなくなる……」
「ふは ごめん」
(中村明日美子『blanc』#2 p. 42-3)
「俺をそうやって悶え殺そうとしてるんなら、先にこっちがテメエの息の根止めてやろうか?」って、反射的に殺意で応答しちゃうな。良すぎて。正当防衛だと思います。良さが過剰。こんなに良さをもらってはいけません。
・久々に漫画読んで泣いた……。あんまり言うとネタバレになるからアレなんだけど、「俺もめっっっっちゃ好きですし」のあたりです。
・初めて読んだBLが、大学1年の頃に、貸してもらって読んだ中村明日美子の『同級生』だった。良い友達を持った。高校生のときにも、中村明日美子『片恋の日記少女』『曲がり角のボクら』を、別の友達に借りて読んでいた。本当に友達に恵まれている。
・大学1・2年、東大駒場キャンパスに通っていた頃は、小田急沿線に住んでいた。中村明日美子『鉄道少女漫画』は小田急線をテーマにしたアンソロジーで、「ああ、俺は東京にいるんだなあ」と思ったな。「東京」は「漫画の舞台」なんだよ。いや、地元も『銀の匙』の舞台だけど。
・『鉄道少女漫画』に、入生田駅を舞台にした「彼の住むイリューダ」という短編がある。僕も小学校低学年の頃、友達が遠軽に転校すると聞いて、果てしなく遠い海外の街に行っちゃうんだと思ったな。