6/5prediaファイナルライブ感想

 2022年4月17日、日比谷野外音楽堂で久しぶりにprediaのライブを観た。ヨルナイト×ヨルナイトのイベントの一部だったが、prediaの良さが十二分に詰まったライブだった。2019年の夏に名古屋へ遠征して以来のライブは変わらずカッコよく、可愛く、チャーミングで、キュートで、でもカッコいいステージだった。私はそこでファイナルライブのチケットを買い、それをそのまま財布にいれて、6月5日を迎えることとなった。
 野音でもう一つ心に焼きついたのは、私の右手前方でペンライトを振っていた名も知らぬ1人のヲタクだった。赤いペンライトを振っていたので水野推しであることは一目で分かった。というか、まいまいのソロパートですかさず赤いペンライトを取り出して振っていたので、間違い無く水野推しだった。
 そのペンライトを振る姿の勇ましく、カッコよかったこと!私自身はリズム感に自信が無く、ライブで手拍子や手を突き上げるのがどうしてもぎこちなくなって、恥ずかしさもあり、今までペンライトは振ってこなかった。でも、その人の、半ば殺気立つ様な、「楽しんでるぞ!、応援してるぞ!」という姿を見ていたら、自分でも振ってみたくなり、ライブ直前に立川ビックカメラ5階でペンライトを購入し、「いざ、ステージガーデン」とファイナルへ参戦した次第であった。
prediaは人生で初めて推したアイドルだった。よって解散を経験するのも初めてだった。3時間のライブはあっという間で、でも濃密な3時間だった。
結局、ライブでは全く泣かなかった。それはライブが純粋に楽しかったということでもあるし、感傷に浸るよりも励まされる部分が多かったからだと思う。
 アンコール前のラストスパートで「禁断のマスカレード」のイントロを聴いた時、「あれ?まだSUPER WOMENもThe Callも残ってるな」と気付いて、何だか笑えてきた。その時の率直な感想は「predia、強!!!」ということだった。例えるならばドラゴンボールでフリーザが「あと2回変身を残している」と言った時に感じる驚きと可笑しさみたいなことである。
 この例の適否はともかく、prediaが11年間積み重ねてきたものの厚みというか強さというか豊かさみたいなものを目の当たりにして、本当にこの人達を好きになれて良かったと心の底から嬉しくなって、思わず笑ってしまったのである。隣で涙ながらにライブを観ていた彼は奇妙に思ったことと思うが、そういう訳だったのだ。
 アンコールのラストは「Paradise」かなと思っていた。しかし、今思えば「カーテンコール」ほどふさわしい曲は無い。Life goes on!
2022年6月5日をもってprediaは解散し、立川に集結した数多のヲタク・ファン達もそれぞれの場所へ戻っていく。しかし、Life goes on、人生はこれから。prediaが心の中心にいなくなっても、それぞれが各々の場所で生活している、生きているという事実が不思議と毎日のモチベーションになっていくと思う。
 長々と何だかよく分からないことを書いてしまった。帰りの新幹線でビールを呑みつつ、竹中夏海先生のインスタを改めて読んでいたら、ここに来てやっとセンチメンタルな感情に襲われて、これを発作的に書いている。
 紀貫之であれば「とくやりてむ」と書くところだが、尊大な自己顕示欲故にこれはネットへとあげた。
 最早、prediaは心の中心に無い。むしろ、心の奥底で私を支えてくれている。
Life goes on、人生はこれから。
本当にありがとうございます。

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