コのほけん!の開発体制とスキルセット 〜フロントエンド〜
どうも、ご無沙汰しております。
Sasuke Financial Lab株式会社のエンジニアのカサマツです。
前回の記事では、インサイドセールスチームで電話応対を行うエンジニアの姿をお送りしましたが、今回の記事はエンジニアの本分に戻って、コのほけん!の開発体制をこっそりと公開しようと思います。
この記事の目的 / 対象読者は、Sasuke Financial Lab株式会社に興味を持っているエンジニア、また、サスケの開発ってどんな感じなん、と気になっている同業者の方々(笑)になります。
コのほけん!とは
弊社では(多くの方がご存じだと思いますが)コのほけん!というオンライン保険代理店を運営しています。
「自分にあった保険を、自分で選べる世界を」というミッションをもとに、開発しているサイトで、ユーザーがより「保険」というわかりにくい、複雑な商品を、少しでもわかりやすく、「自分で選べる」ようにしていきたいという開発思想のもと、開発を進めております。
コのほけん!の開発業務について
コのほけん!に対して、保険業界では「デザインが優れている」「つかいやすい」という評価をいただくことが多いです。
また、保険商品を扱う特性上、細かな文言や募集文書と呼ばれる、商品の管理番号についても、細かく審査された上でリリースをおこなっています。
そのため、フロントエンドの開発要件が多く発生する傾向にあり、必然的にフロントエンド側の開発が大きく、フロントエンドエンジニアの比率が大きくなっています。
今回は、フロントエンド開発に特化して一部をご紹介したいと思います。
開発言語
コのほけん!では、フロントエンドをNext.js - TypeScript、sassを用いて開発しています。
コのほけん!は当初、フロントエンド部分をJquery、Railsを用いて実装されていたのですが、現在では、メンテナンス性・モダンな言語への移行という理由から、Next.js - TypeScriptに移行しつつあります。
Next.jsというフレームワークを用いている部分が大きいのですが、HTMLやcss(sass)の知識は必要となりますので、
Reactを用いて、WEBページを実装(HTML / css)したことがあり、数年以上の開発経験がある、というのがコのほけん!のエンジニアに求められるスキルセットになるかなと思います。
求められるスキルセット
ReactやTypescriptを専門的に扱っていたわけではない自分でも、ある程度適応できたので、求められる技術レベルとしては中程度というイメージなのかなと思います。
特段、技術要件が厳しい開発や、知見の少ない開発言語を扱うわけではないので、技術特化型のスキルよりも、フロントエンド領域でいろんな経験を持ったジェネラリスト型のスキルセットが求められるのかなという印象です。
デザインの重要性
WEBページの実装で求められるスキルというよりも「細かさ」や「品質」という部分は、一般的なコーディングに求められるレベルよりも高いかなという印象です。
とくに、コのほけん!ではデザインガイドを用いており、ボタンひとつ取ってもフォントサイズやカラーコード、borderの設定など、細かく決められているので、それらのルールに則って実装をする必要があります。
開発内容
コのほけん!のフロントエンド開発は主に3つのカテゴリに分けられます。
企画
マーケティング
定常業務
※これ以外にも全体的な保守やメンテナンス、開発要件や改善業務も存在します。
企画
コのほけん!の企画チームは主に保険会社とのやり取りを行い、コのほけん!に掲載する商品や商品情報のメンテナンス、コのほけん!のキャンペーンやInsurance of the Yearなどのような企画の準備を行います。
それらの企画をデザイナーを含めて検討し、最終的にフロントエンドエンジニアがそれをコのほけん!のサイト上で実装を行う、という流れです。
企画チームからの依頼が、全体の作業の中で大きな割合を占めており、コのほけん!のメインの開発というのはこれにあたるでしょう。
マーケティング(SEM/SEO)
プロダクトの特徴として、WEB特化型のマーケティングや広告にリソースを割く必要があるため、それらに関連した開発業務は多く発生します。
詳しくは、マーケティングチームから説明をもらいますが、ABテストのための開発や、CVR改善、SEO対策のための開発などがこれに関連する業務になります。
経験がなければついていけない、というほどのプレッシャーはありませんが、マーケティング用語が飛び交う社内の雰囲気に(にこやかに)対応していく必要はあります。
募集文書改定や記事の更新(定常業務)
コのほけん!では、保険商品を扱っている関係上、商品情報の更新や、季節的な記事の情報更新など、細かな要望に応えるための修正対応が発生することがあります。
このように、作業規模は大きくないものの、頻繁に発生するような業務は定常業務と社内では呼ばれています。
おわりに
コのほけん!のフロントエンドの開発については、おおむねお伝えできたかと思いますが、いかがでしょうか。
引き続き、開発フローや開発風土について、後編でお伝えしていきたいと思います。