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自分のデータ取りを意識してやる方がいいと思う話

こんにちは。弁護士の紙尾浩道です。

本題に入る前に、宣伝です。

私と知り合いの複数人で、企業の健康診断という活動を行なっています。

生きている生身の人間は、毎年毎年健康診断を受けますよね?

他方、企業は、いよいよ事業承継のタイミングになって初めて、健康診断を実施します。

法務DD(デューディリジェンス)など、横文字で呼ばれるので、専門業者や専門家でないと全く手も足も出ないように勘違いされる方も多いです。

実際は、企業に関して、①株主(会社の所有者)、②役員(会社の運営者)、③資産(会社のプラスの財産)、④負債(会社のマイナスの財産)、⑤労務(会社の従業員)、⑥紛争(会社がトラブルやリスクを抱えていないか)の観点から、どこができていて、どこができていないかを見ているものです。

①〜⑥のことを、1度も考えたことがない経営者さんはいないと思いますが、日頃は、集客や売上の課題を克服するのに奔走していて、つい、後回しになりがちな分野です。

でも、①〜⑥をそれぞれ、カッコ内で分かりやすく書いてみると分かるとおり、万が一どこかで問題が生じると、治療にはそこそこ時間がかかる問題です。

そこで、毎年健康診断をしておき、このような問題点の「今年の解決課題(=要精密検査)」を炙り出しませんか?という企画です。


興味がある方は、カミオまでご連絡ください。
(基本的に、noteの拡散はFacebookや Twitterで行っているため、連絡が取れる方が対象ですが、万一、初めてカミオのことを知ったけど連絡したい!という方は、コメントを残してください。)

さて、今日の本題です。

今日は、自分のデータ取りを意識してやる方がいいと思う話です。

あなたが、ヤクルトスワローズの球団運営を突然任されたら、何をしますか?

まず、球団経営が借金まみれになって潰れないように、1年間でいくらお金が必要か、調べますよね。

次に、そのお金をどうやって生み出すかを考える。例えば、チケット代が1枚3000人で、試合数は50試合だと、1試合あたりどれだけのお客さんを集めなければならないのかを考える。

そのためには、どのくらいの人数のスタッフが必要で、各自がどんな動きをする必要があるか、コストはどのくらいかも考える。

と、今日の話は、ヤクルトスワローズを経営したいわけではないので、この辺にします。

今の例で分かったとおり、あなたは、他人のことを任されると、途端に、情報収集を開始するんです。

でも、これが自分のことになった途端に麻痺します。

あなたは、新しいことを始めたくて、勉強したい!と思ったことはありませんか?

例えば、転職に有利になるかもしれないから、英語を勉強しようと思い立ち、書店でトイック試験の問題集を買ってきたこと、ありますよね??

その問題集は無事、終わりましたか?笑

終わらないこともありますよね。

実はかくいう私も、なんとなく保有してた方がいいのでは?と、商業簿記2級の資格試験用の本を買って、そのままお蔵入りさせて過去があります。

なので、気持ちはよーくわかります。

この原因は、1つではないんですが、大きな要因の1つを説明しようと思います。

それは、自分データが取れていないことです。

ひとまず、試験に合格するためには、問題集1冊を2周くらいは練習するというゴールを仮に設定しましょう。 

さて、パッと、どんな資源をどう使うか見積もれた人はどのくらいいるでしょうか??

先のとおり、ヤクルトスワローズの経営だと、カネ、ヒト、モノをキッチリ情報収集したくなりました。

でも、自分の勉強となると、突然、見積もりをやめて、「気合」という謎の概念を持ち出したくなります。

今日サボっちゃったなぁ

の時に

「明日、挽回しよう!明日は、倍のページ進むぞ!」

と違うのは、ただの「気合」です。それでは、うまくいくかもしれないのですが、再現性がない。次回も通用するかわからないのです。

そこで立ち止まって、

「サボりたくなったのは仕事で疲れた夜に勉強したからかもしれない。」

とか

「1時間では絶対に終わらない量の目標を設定してしまって、かえってモチベーションが下がったからかもしれない」

と考える。どうでしょう?
次回は、夜ではなくて朝の1時間をとれるように変えたり、そもそも自分が1時間で解ける問題の量を測ってみて、その分量でゴールまでの時間を逆算したら。

この話は、勉強に限った話ではありません。仕事も、趣味も、人間関係も全部です。

自分が朝起きてから、エンジンがかかるまで、言い換えると調子いいと感じるくらいの処理速度が出せるまでに、何分かかるか。

どこで勉強や仕事をしてる時に捗るか。

苦手な人と話す時にどんな表情をしたり、どんな言葉を発しているのか。

全部、「自分」が使える資源にもかかわらず、自分データが蓄積されていない人が多いです。

試しに、自分が一回Facebookを開くと、閉じるまで何分かかるか、測ってみてください。きっと面白いと思いますよ!

以上、自分のデータ取りを意識してやる方がいいと思う話でした。

では、また。

記事をお読みいただきありがとうございます。弁護士は縁遠い存在と思われないよう、今後も地道に活動をしようと思いますので、ご支援よろしくお願いします。