スポーツ界に風が吹いてきた
こんにちは。弁護士の紙尾浩道です。
一般的な民事事件・刑事事件全般のほか、スポーツ選手・団体の法務や、SNS利用のコンプライアンス講師、テニス練習会の主催なんかをしています。
今日は、スポーツ界に風が吹いてきたの話をします。
◆スポーツ界に風が吹いてきた!◆
私は、弁護士なんですが、最近もはや何屋さんか分からない状態が続いておりまして。
スポーツ団体にもたくさん関与させてもらっているんですね。
昨日も23:00近くまでミーティングに出ながら、どうやったらチケットが売れるかを真面目に話したりしていました。
結論として、PTAを狙え!などと言いだす始末。笑
詳しくは言えませんが、なんか面白そうでしょ?
この前も、NFTを活用するスキームとタイミングが大事だよね。
とか。
もはや完全にスポーツ団体職員側でモノを見る癖が付いちゃいました。
そんな私が感じている、風向きがあるんです。
◆最近のトピック◆
ここ最近、スポーツ界に興味深いニュースが、ガンガン舞い込んできています。
世間のニュースは、コロナのワクチン接種があなたの自治体にいつ来るのか、五輪は本当にやるのかに忙しいです。
でも、その裏で、蠢いてます。
(「うごめく」って読むんですよね、この漢字。なんか好き。)
最近あったニュースをピックアップしきますね。
くれぐれも、その善し悪しを語るつもりはありません。
❶南葛SCフィナンシェに登場
今や、接頭辞が「世界の」となった、『キャプテン翼』高橋先生が率いる葛飾のクラブが、ブロックチェーン技術を用いて、トレカの要素を盛り込んだフィナンシェに登場しました。
圧倒的人気で、まだ、正式な活動スタート前の募集中ですが、4桁万円の支援を軽々やってのけています。
❷Bクラブ、アリーナ建設ラッシュ!
バスケットボールのプロリーグ、Bリーグでは、B1のチームを皮切りに、各本拠地に、アリーナ建設ラッシュが続いています。
千葉ジェッツふなばし(船橋)、琉球ゴールデンキングス(沖縄)などが、魅力的なアリーナを建設し、まだまだ後ろにも控えています。
❸ハンドボール協会、TikTokと提携
ハンドボール協会は、動画サービスのTikTokと提携して、今後の展開を睨みます。
日本代表選手(キャプテン)のレミたんが、人気を博した事も後押ししている模様です。
❹武井壮、フェンシング協会会長に就任
武井壮さんの知名度も手伝って大々的に報じられてますが、それよりも何よりも、『太田さんが退く』という点が、圧倒的大ニュース。
皆さん、この映像知ってますか??ヤバいんですよ。こんな巨大な種を蒔いてから武井さんにバトンタッチしてるので、突然グングン来ちゃう未来しかない。
◆風向きを読む◆
いずれも、なんだかワクワクするニュースでしたよね。
この風、たまたま吹いてきたわけじゃなくて、根底には全て、とある人の協力が必要なんです。
それは、協会と呼ばれる国内でその種目を統括する団体です。
Jリーグは、立ち上げ当初から、ホームスタジアムを用意することや、経済的に自立することを条件にかかげてきました。
なので、サッカー界では、クラブがキチンとマネタイズを考えるというのが、(出来不出来は別として)認識はされており、今は、フィナンシェに沢山のファンクラブが作られました。
❷のBリーグも、当初からエンタメの要素を疎かにしない運営が続いており、最近ではバイクショーとコラボしたりと、ワクワクが止まりませんが、これも協会と二人三脚で進んでいるところ。
❸❹に関しては、直接協会本体の話です。
◆スポーツ界ってどんなところ◆
日本国内でスポーツをする人は、何となくご存知かもしれません。
まずトップに、各種目の国内統括団体(NFと呼ばれるので、ここから先はNFと呼びますね。)があります。
日本テニス協会とか、全日本テコンドー協会、日本バスケットボール協会などがその例です。
多くの種目は、その下に、都道府県連盟(PFと呼ばれるので、こちらも同じく略します。)があります。
通常はこの何処かに所属しているため、選手、審判、監督などは、協会に登録しています。
少し特殊な構造として、学生が、学連などの統括下にありますが、多くはこんな構造です。
と、なると。当然、いちばんのリーダーであるNFの振る舞いが超重要になってくるわけです。
◆見える!が最重要に◆
この風に乗るには、「見える!」が、最重要キーワードになってきました。
先に紹介した、❶〜❹の活動は、全て対外的に発表されている他、「テレビ以外のメディア」でも、繰り返し露出しています。
さらに深掘りすると、それらの活動のための必要資金の流れや、収集方法、その後の使徒が非常に明確にされているという特徴があるんです。
今までは、何となくNFというと公益的な響きで、「スポーツ界に貢献する」などという大義があれば、出資してくれる人がいました。
ただ、多様性のおかげなのか、はたまた「必要を満たす消費」が落ち込んできたせいか、「必須ではないけど、そこそこ必要」な商品やサービスがあふれてきています。
そうすると、公益的な活動の投資先がどんどん増え、「スポーツ界じゃなくてもいいか」という流れが少し出てきています。
それでも、やはりスポーツの持つ感情の起伏や、共感ポイントなどはまだまだ魅力があるのですが、自分が出した資金が、どんなことに使われたのかが説明できないと、お金を出せないという人が増えています。
そりゃそうですよね。
投げ銭やクラウドファンディングなんかのおかげで、自分のお金がどこに使われたかが分かりやすい環境に慣れてきたので。
どこぞのエライヒトの私服を肥やすために使われてるかもしれない先よりも、自分の資金が新しいサービスやモノに使われた結末が見えた方が心地いい。
そこで、『見える!』がお金集めのための超重要キーワードになったわけです。
これが風の捉え方かも・・・?
あぁ、まだまだたくさん喋りたいですが、今日はとりあえずここらで着地しようと思います。
以上、スポーツ界に風が吹いてきたのお話でした!
では、また。